褒められると伸びるタイプなんです。

と、褒められないと伸びないタイプなんです。

は、似たようなことを言ってますがたいぶ印象が違いますよね。


褒められると伸びるタイプは「褒めて伸ばしてくださいよー」っていう意味だとすれば
褒められないと伸びないタイプは、相手に褒めることを強制してしまっているように感じます。

しかし、どっちも褒めてくれという主張はしているね。

もっと、ソフトな言い方は無いだろうか?

褒められても伸びるタイプなんですよー→お、なんか下手に出てきた。

褒められながら伸びるタイプなんですよー→『ながら』伸びてんの!?

褒められずとも伸びるタイプなんですよー→これだと、逆にふてぶてしいかんじ。

褒め下手が褒めても伸びるタイプなんですよー→ちょっと失礼だよ。

褒められても褒め返さないタイプなんですよー→思ってても言うなよ!


伸びる伸びないはさておき、褒められて悪い気になる人は少ないと思います。

ただね、あからさまにとか、わざとらしく褒められてもウソの香りがして素直に受け取れないもの。


そんな時に使える小技を教えましょう。ただし、ちょっと使うのにテクニックが必要だから説明もきいてください。


使える小技、それは「ドイツっぽいね~」

これです。

これを言うだけで言われた相手は悪い気がしなく、むしろ少し嬉しく思います。


ケース1 友人がサイズの合わない服を新しく買ったとき。

「よお!あれ?その服、最近買ったの?」

「ん?ああ。昨日ね。でも太ったかも、ちょっと小さいような……」

「ふ~ん、なんていうか、ドイツっぽいね」


「えぇっ?(こちらを振り向いて)」


この「えぇっ?」を引き出せれば成功です。なにか例えようの無い良い気分になってます。
服がその人に合っていなくても、合っていてもこれでいいです。
なにしろウソは言ってない、個人の感覚の話ですから。万が一その後になにか言われたら「オレはドイツっぽく見えたんだけどな~」これでヨシ。

不思議なことに、これはサイズが大きめでも使えます。なぜでしょうか?わかりません。


ケース2 取引先の課長とゴルフ接待にいき、その課長がグリーンを大きく超えてしまったとき。

「うわ、ちょっと大きいか、大きいか、大きいか、あー!超えてしまったよ。もう!」

「……」

「このホールは散々だな。今日のスコアはボロボロだ」

「でも、課長の攻め方って、良い意味でドイツっぽいですね」

「えぇっ?(こちらを振り向いて)」


でましたね。「えぇっ?」が。
この場合気をつけたいのが『良い意味で』をつけるのを忘れないこと。
なにしろ、正直「ドイツっぽい」って意味が分からないじゃないですか?
この場合「ドイツっぽい」だけだと悪く捉えられる可能性を含んでいます。故の『良い意味で』です。

ドイツっぽいプレースタイルなんて知らなくて結構。なにしろあくまで『っぽい』ですから。


ケース3 彼女が僕の誕生日に手料理を作ってお祝いしてくれたけどちょっと、まずまず、かなり焦げてるとき。

「ハッピバースデートゥーユー♪」

「なんだよ、歌うの?(笑)やめろよ恥ずかしい」

「いいじゃん、タカシの誕生日なんだし、お祝いさせてよ」

「まぁ、いいけど」

「それより、見てよこの料理。一生懸命作ったのよ」

「スゴイね。こんな豪勢な食卓、生まれて初めてだよ(ワンクッション置いて)」

「なに言ってんの?(←悪い気はしてない)あ、でもさ。グラタンは少し焦がしちゃった……」

「(向こうから切り出してきたのを見計らい)いや、でもドイツっぽいじゃん?」



「……えぇっ?(目線だけこっちに向けて)どういう意味よ!」


やってしまいましたね。これはso-badな展開ですね。
そう。この小技、実は男性にしか効果の無いテクニックなんです。
不思議なことに男性なら『ドイツ』で通ずる共通意識が必ずあるのですが、逆に女性が『ドイツ』という言葉に惑わされることはありません。100%ありえません。

なぜでしょう?わかりません。不思議ですね。

さて、今回ご紹介した小技。これは男性へ向けてのものというのがご理解できたでしょうか?
男性がこれを使用するよりも、女性が男性へ向けて使用するチャンスの方が多いかもしれませんね。

では、最後に。


相手の失敗を素直に言い合える仲になれる。それこそ本当の良い人間関係だと私は思います。
あまり、上辺だけで取り繕っても、本当のところ相手には伝わっているものですよ?


本日の教訓。
最初に書こうとした内容からズレていった時は、早めに修正しよう。


終。