ガンコオヤジ

がんこ親父のラーメン屋が、食券販売機を導入した。

少し、なぜだか少し空しくなった。


”お前のガンコさは、それ程か”


水を頼んだら、アゴでコップを指され。


ラーメンとチャーハンを頼んだら「ラーメンだけにしてくれねぇかな？」と言われ。

理由を聞いたら「もう、15時しょ？（閉店時間」」と言われた。


そんな、お店が食券販売機を導入した。


そして、思う。


あのオヤジは、ガンコだったんじゃない。ただのめんどくさがりなオヤジだったんだな、と。


このラーメンの味だけは、めんどくさがらないでくれよコノヤロー。




終。