え~、ネタが無いので、適当なドラマを適当に妄想して、その第一話を適当に書いてみようと思います。

しばしのお付き合いを。

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『大麻ドラマ 大麻の清盛~第一話、鬼と清盛~』

「ぴくぴく、葉っぱは、葉っぱねーがー!?」

鬼がきた。葉っぱを求めて鬼がきた。

家にはそんな葉っぱなんてない。
なにしろ、ベジタリアンの父が植物とみるやいなや、火をいれた鍋に放りこみ野菜炒めにしてしまうからだ。

「葉っぱはねーがー!葉っぱねーがー?ぴくぴく」

鬼はタンスをひっくり返している。たまに痙攣を起こしているせいで、上手くタンスの取っ手を掴めないからだ。

軽々とタンスをひっくり返している鬼を見ていると、背筋になにか冷たい感触を覚えた。

そして、ひっくり返したタンスをまたひっくり返して中を漁ろうとする鬼。
最初に裏返しにしてしまったからタンスを漁れずに二度手間だ。
その姿は知能の低さを感じさせるものだ。ウケる。

「鬼は、鬼は葉っぱを探してるの?」

僕はワナワナと唇を震わせながら聞いた。
その震えは恐らく、恐怖からだけではない。

「あぁ、そうだろう。忌々しい!忌々しい奴め!

家にはケタを一つ間違えて大量に注文したほうれん草と春菊しかないというのにな。

ほうれん草と春菊しかないというのにっ!」

父の忠盛は鬼を憎ましげ見ながら答えた。

そこで僕は、やけにほうれん草と春菊の続く我が家の食卓事情の謎が解け、またその事で父の忠盛を憎らしく思うのだった。

「それに清盛よ。アレは鬼ではない。

アレは鬼ではないのだ」

「え?鬼じゃ、ないの?」

目の前で暴れている者が鬼でないのなら、一体なんだと言うのだろうか。バカだろうか。ウケる。

「清盛よ。アレは、後白河法皇だ。

アレは後白河法皇だよ」

「え?アレが、後、白河法皇……」

「葉っぱねーがー?本当にねーがー!」

「アレが?後白河、法皇……」

「ねーがーーー!」



―父、忠盛の言った事実は、幼い清盛の心にほの暗い闇を一つ、確かに落としたのであった―


次回、第二話『大麻をやらずんば人にあらず』

お楽しみに!




続かない。

※作者は生まれてこの方ノードラック&ノー葉っぱであり、もうご存じかと思いますが平清盛の知識は皆無です!

シーユー!ごきげんよう。