光の元旦──
深夜0時の時空
一年を一日に例えると、
冬至は深夜0時。
今年の冬至は0時3分。
一日が夜から朝へと日付を変えるように、
一年も冬至を境に新しいサイクルへ入ります。太陽暦の新年(1月1日)とも、
旧暦の新年(立春)とも異なる、
光の元旦。
冬至の「日」は知っていても、
冬至の「瞬間」を意識している人は少ないかもしれません。
春分から測って地球が公転軌道の
3/4(270°)を過ぎた、その一点。
と日本では冬至を一日に例えた時間と
冬至点(太陽が黄道上で最も真南に位置する瞬間)
が一致!
今年の冬至は深夜0時3分。
まさに「一年の深夜0時」にふさわしい時刻です。
振り子が頂点で一瞬止まるように、
太陽もこの瞬間、南への移動を止めます。
しかしそれは弛緩ではなく、逆方向への
転換エネルギーが極限まで高まっている
「動的な静寂」。
冬至の静止は、すべての生命が春に向けて
リセットを行う時間です。
地球は無事に公転軌道の3/4地点を通過しました。
光はここから増えていきます。
そして今回の【地球暦】さんの
冬至についての記事で氣になったのが↓
冬眠する脳──グリンパティック系と長い夜
私たちが眠っている間、脳では「大掃除」が行われています。
近年発見されたグリンパティック系──
脳脊髄液の流れを利用して、
脳内の老廃物を洗い流すシステムです。
日中の活動で蓄積するアミロイドβなどの代謝産物は、認知症のリスク因子にもなる。
ところがこの浄化システムは、
覚醒中はほとんど機能せず、
睡眠中にのみ活性化します。
眠りに入ると脳細胞が収縮し、
細胞間隙が最大60%も拡大する。
そこに脳脊髄液が流れ込み、
老廃物を押し流していく。
いわば、夜だけ開く脳の排水路!
冬至の長い夜は、
このシステムをフル稼働させる絶好の機会です。
冬に感じる眠気は、怠けではありません!
脳が一年分の汚れを落とすために
『今のうちに掃除させて』
と要求している「メンテナンス時間」なのです。
部屋の大掃除は冬至から。
脳の大掃除も、冬至から──
このグリンパティック系

