おはようございます。
憲俊です。

〜ばけもののかくれんぼ日記3〜

兎にも角にも
激しいお稽古が始まった

今思えば
僕の最初に用意していたプランの薄い事薄い事
どこかでやっている「つもり」だった
イメージが具体化していないから
何度やっても面白くない、成立していない
それなのにぐりむさんは諦めずに何度も何度も付き合ってくれた

まず思った事
「カラス」という男に対しての人間力の低さ
稽古の始めの段階で
舞台の初日くらいの読み込みや深みがないとダメだ!

自分の思い描いた表現を自信持ってぶつけないとダメだ!

なのに
何度やっても変われない部分があって
だんだん幅が狭くなるのが自分でも分かって
だからもがいてもがいてもがいてもがいて
もがきすぎて頭で芝居して
もう芝居じゃなくなっていて
それでもぐりむさんは付き合ってくれて

マサには「ロクロクの時はできとったがん?」とフォローして貰ったり
八代にも毎日稽古付き合って貰ったし
ぐりむさんも僕の調子が良いのか分からないけど
「今日憲俊デーにする」と皆んなの時間も貰ったり
それで一歩前進して
そこに自分の表現を乗せようとしてガタガタになったり
毎日毎日録画したビデオ観まくったり
皆んなとのご飯を我慢して自分の時間を増やしたり
台本を意味もなく眺めたり
オススメの映画をずーだと観ていたり
やろうと思える事は全てやった

そうしたら段々「カラス」の泥臭さや不器用さが滲み出て来た気がする

要は
与えられた役に対して
へんな先入観をなしにして
ただただ存在する
そして
周りの景色や環境を受け入れて
ただ受け入れて会話すれば先ずは第一段階

そこから自分の狙いを定めたり
余計かもしれない事をして演出と判断したり
それでも一つ自分を褒めたいのは
「心が折れない」
「逃げるという選択肢がない」事
歯食いしばって笑顔では無かったかもしれないけど
自分のできなさ加減を受け入れて
究極「芝居が下手。それでも食らいつく!」強さで立ち向かう
僕は今までどうやって芝居をして来たのだろう?
こんなんで良く芝居できていたなぁ。。、
今までの芝居が恐くなった
段々と神経が研ぎ澄まされ
集中して
集中して
集中して
それこそ「命を削る」
削るのもカンナみたいに綺麗にシャーじゃなくて
ゴリゴリゴリゴリ削りに行く
だからこそ「カラス」になれていく

そこまで追い込んでくれたぐりむさんに感謝
厳しく支えてくれた周りに感謝

そんなボロボロの姿を見て
せいじや菅沼君やこうき、俊輔辺りは
相当刺激があると言ってくれた
何にもできていない自分に「かっこいい」と言ってくれた
かっこよくなりたいわけじゃなくて
立ち向かう姿が人の心を打ったんだなと自分の良さが少しは出て来たと感じた

「泣きそうだけど、泣かない
    負けそうだけど、負けない」

本当にこの通り
わしゃ、耐え抜いたった!!!
終わってから
まだまだやれた場所
取り返したい場所
多々あれど
あれはあの時の精一杯
自分の大きな壁を壊せた

芳正さんからも
「憲俊は壁を壊した。壁を壊そうともがいている姿が良かった。
憲俊、良かったよ。」
と仰って頂けた

うん
続けて来て良かった
言い訳して逃げないで良かった
一つ一つ自分のできなさ加減を受け入れて
一つ一つ向き合って良かった

もしかしたら芝居が「向いていない」のかもしれない
もう生きる事すら「向いていない」のかもしれない
でも生きる事に諦めたら死ぬしかない
はぁ!?フザケンナ!

「諦めるもんか!諦めてやるもんか!」

生きて生きて生きて生きて
生きてやるさ!

ほんで
もっともっと芝居力高めたい
もっともっと人間力を深めたい
そんな作品と出会わせてくれて
そんな作品を生み出してくれたぐりむさんに改めてありがとうだ!

つづく、、、?




スーパーバイプレイヤーのお三方
特に雅也と上田さんのダブルは良かったと思う。
静と動
こんな感じで作り分けがあると
観ている方はワクワクしてくる

そこにこもる君が加われば
そう!
万博メンバー13年の時を経て同じ板の上に!
あの愛知万博から13年
お互い続けて来た自分を褒める
お互い出会えたご縁を噛みしめる
お互い年取ったねと笑いあえる

そんな3人にSCANPに出てもらう事が出来た

何だかそんな空気感も伝わったら嬉しいなぁ〜
思いついた急なキャスティングにも応じてくれた3人にありがとう!
この3人のバイプレイヤーの支えどころも
DVDできたらまた観て欲しいです!!