この本自体は、著者が厳選したイギリスの歴史の中で興味深い人物や出来事、また問題について切り取って、それらについて語るという、ミニエッセイみたいなものの詰め合わせで作られた本です。
この本を書いた方は、オックスフォード大学で、古代史と近代史を専攻されていらっしゃるので、読者になるべくやさしく、それであって歴史の授業では教えてくれなさそうなエピソードも加えてくださっていて、さらにさらに、彼のユーモアも満載で最後まで楽しく読めます。
このブログでは北欧と関係する本の紹介なので、イギリスに興味を持っている人が訪れることは無いと思いますが、イギリスに旅行の予定がある、イギリスに今現在住んでいる、またはイギリスに興味のある人は是非とも読んでほしい本の一冊です!おそらく廃盤になっているので、古本屋さんなどで見つけたら手に乗ってほしいなーと思います。私もイギリス在住なので、もっと早くこの本に出会っていたら、イギリスのこと、イギリス人のことをもっと理解して、もっと早くこの国で快適にもしくは楽しく過ごせたんじゃないかと。。。翻訳を担当された日本人の方と全く同じ感想をもちました(笑)泣き笑いてへぺろ

さてさて、イギリス史で、イギリス人目線からの歴史の通史を見てみると、地理的に近いこともあって、北欧諸国との衝突や援助など繋がりが何度か登場してきます。
一番有名なのは、ノルマンコンクエスト。この本でも書かれていますが、やはり、イギリス人からしたら、この事件は歴史上非常に大きな転換点の1つで、日本でも言葉くらいは知っているという人も多いと思います。私は世界史はあまり詳しく勉強していなかったので、ヘイスティングの戦いの名前くらいは知っていましたが、イギリスに移り住む前にはスタンフォードブリッジの戦い、ノルウェーのハーラル王の名前すらも知りませんでした💦😱

しかし、今回はこの事件はパスして(おいっ!)、南極について少しメモを残しておこうと思います。
こっちのほうが興味深かったので😅

南極に初めて到達したのは、ノルウェーのアムンセン。私は北欧に興味を持つまで知らなかったまたは、知ってたけど、馴染のない苗字だから、聞いた瞬間忘れていたんでしょうね笑い泣き予防(笑)
この本では、南極点に二番目に到達したスコット大尉について書かれています。
この本に書かれている内容は是非本で読んでいただくとして。。。

この本を読んだあと、さらに詳しくウィキペディアで南極到達挑戦した2人のページを見てみると、スコット隊は、本でも書いてあったように、全員亡くなってしまうのに対して、アムンセンチームは全員無事だったようです!
ノルウェーチームは寄り道せずに一直線に南極点に到達を目標にし、準備もイギリスチームに比べて用意がよくできていたみたい。
対するイギリスチームは、学術研究(本では標本採集とか気象データとかを色々やってたようです)も兼ねての旅だったようで、人類がまだ誰も知らない土地なのに加えてそういう(言い方は悪いですが)余計なミッションも加えてしまったのも失敗に終わってしまったんでしょう。1回目は無事に帰ってきて、二回目以降に研究を含めた旅にしておけば、スコット大尉はもっとアムンセン以上にもっともっと有名になって、後世に与えた影響力は大きかったんじゃないのかなーって思ってしまいました。

今回の本は、イギリスの本なので、アムンセンのことは詳しくはウィキペディアで後に学びました。イギリスチームのお話は本の中に書かれています。研究者、探検家達の根性、最後の最後まで研究を惜しまないものすごい精神力、私も勇気をもらいました。

今回はノルウェー人だけでなく、イギリス人からも勇気をもらいました。おねがいニコニコノルウェー、イギリスチームともに拍手!!👏👏👏