私の大好きなオリエンタル・ラジオの中田あっちゃんのユーチューブチャンネルで紹介されていて、あっちゃんがすごーく楽しそうに話しているのを聞いて、また大変面白いな~と思い購入しました。

正直なところ、私の数学の出来の悪さは、中学校、高校で私を担当した担任教諭、数学担当の先生そして、学年主任もお墨付き(笑)( *´艸`)本当にヤバいほど数学だけが飛びぬけて悪く、他の教科はトップクラスで平均以上だったので「お前は数学さえなんとかなれば、メチャメチャいいところにいけるのになー、どうして数学の成績が上がらないんだね」と何度も何度も言われてきて、幾度となく赤点を覚悟して、赤点を取ってきたことか。。。すみません、私の話はどうでもいいのですが、とにかく、私の数学の救いようのない成績をお伝えしたかった。そんな私でさえ、この本を面白く思えた、その感動を伝えたかっただけです!

もちろん、超低レベルの数学の能力の持ち主なので、ゆーっくりと理解しながら読み進めてしまった故、読むのに2か月もかかってしまいました(笑)ゆっくり読んだのにも関わらず、数学に関してはほとんど簡単な内容しか理解していません。ほんと、私の数学能力は致命的すぎる。算数はできるんですけどね~(笑)なんの補足にもならんっつーの(*‘ω‘ *)

 

内容はとてもシンプルで、17世紀フランスのフェルマーという人が証明し、他人にその自分が成し遂げた証明をお前らも証明してみろ!と他人をあざ笑うかのように投げ出されたそのフェルマーからの問題を証明するまでの約300年の歴史を書いた本です。簡単なシナリオは、中田あっちゃんの動画が私よりも簡潔で面白いので私はこの辺で内容のあらすじは終わりにしておきます。

 

フェルマーの最終定理を軸に、古代ギリシャから現代の数学の流れが垣間見れるのは中々面白く、それとともに、数学という学問は芸術と同じように美しくある必要があり、証明にもなめらかさ、美しさを求められるというのは知らない世界でした。数学という学問の奥深さを少し知ることができただけでも私自身はこの本を読んだ価値があったと思いました。また、フェルマーの最終定理において、日本人も貢献していることを知り、しかも、1つは、ものすごく重要な証明(証明というよりは予想と言った方が正しいのかもしれません)を導き出しており、とても重要な位置を占めていました。

この本を読んで思ったのですが、数学の証明ってすっごーーーーーく忍耐力が必要なんだなーっと。諦めずに考え抜く。忍耐と諦めない辛抱強さって日本人の人結構あるから(根性もあるし)その国民性もあるのかもしれませんね。私もその一人だけど、数学は全く無理です、はい(笑)( *´艸`)

 

このフェルマーの最終定理が証明されるまで、ほんとうにめちゃくちゃ多くの人達が挑戦し続け、数学者としての人生を棒に振り、挫折を味わってきたのか、まさに数多の挫折の積み重ねの300年だったんだなーというのをまざまざと見せつけられます。1990年代にワイルズという人が証明をしてみせたのですが、彼がそこまでたどり着けたのも、300年間、人類が考えを絞って絞って積み上げた知識の積み重ねとそのポートフォリオの蓄積があってこそ!死ぬ間際に「これだけは後世に残したら役に立つだろう方法だから!」っといって殴り書きで書いたそのメモが役に立っていたり(笑)この300年の中身がメチャメチャ濃くて様々なお話が詰まっていました。いやー、今思い出しても本当にすごいドラマの連続でした。

 

ささっ、北欧と何が関係があるのかと言いますと、私も驚いたんですが、まさかこの本でこのブログを書くとは思っていなかったパターンの本でして・・・

ニールス・ヘンリック・アーベル

アクセル・トゥエ

というノルウェーの数学者の名前が出てきます。500ページの中の本の数行だけ。

アーベルという人は、19世紀の方で、現在でも数論の世界で通用する発見をした数学者のようです。20歳の時に大仕事をして、7年後になんと、結核になり、貧困の中で亡くなってしまったそうです。でもその短い人生でも後世の数学界に今でも通ずる仕事を成し遂げて今でも名前が残っているのはとても名誉ですよねー。

アーベルと同じく若くして亡くなった偉人の数学者で、ガロアという人も出てくるのですが、このガロアという人の人生があまりにも波乱万丈で、すごく物語性があるので、アーベルさんの存在がとても薄くなっていたのですが、おそらく彼の人生ももっと深堀ってみたら面白いのかもしれないなーと思いました。

 

もう一人のトゥエという人は、この本の終盤に出てくる、フェルマーの最終定理以外に現在でも証明が完了されていない他の証明に関する話題の時に出てきた人物で、ケプラーの球体充填問題というものに関連して登場してきました。

 

フェルマーの最終定理というあまりにも複雑で何百年間も数多の人々を苦しめたという強烈さもあって、この定理は数学を知らない私でさえもどこかで聞いたことがあったくらい有名なのですが、この世にはまだまだ証明されていない問題が積み重なっていて、それに今、この瞬間にもその証明を解読しようとしている数学者がいるんだと思うと本当に頭が下がる思いがします。私自身が全然数学バカで全く興味も沸かない分野だったのですが、この本を読んで、数学の勉強はしようとは思わないけど(笑)数学者の有名な人達のストーリーをもっと深堀してみたいなと思わせてくれた本でした。

 

とりあえず、ニルス・アーベルのことが知れる本、探してみようかな♪(*^-^*)