昨日、前回と同じスウェーデンの作家さんの作品。今回は100ページ前後の児童書です。

同じ作家さんが書いたとは思えないような、ジャンルの違う内容です。

前回はやんちゃボーイの自転車爆走、僕はヒーローだぜ物語で、今回は、ボランティアキッズによる結婚斡旋活動ものがたり(笑)言い方がいけませんね(*´ω`*)子供たちが、世の中の孤独をなくすために立ち上がるストーリーです。最終的に彼らの活動のおかげで、カップルが成立しちゃったっていう感じです。

あらすじを読んだ時は正直、「うわ~、きっと暗い話なんだろうな~、児童書なのに・・・」と勝手に思っていたのです。

実際に本を読んでいても、何度も孤独という文字が登場するのですが、その言葉とは逆に、物語にはどこにも暗い感じや悲しい雰囲気は全くない!むしろ、明るく、ポジティブで、登場人物みんなを応援したくなる気持ちにさせられます。

また、いろいろな場面や、終わり方も、それぞれの読者によってストーリーを創造したり、考えさせる構造になっていて、とてもうまくできているな~と感心させられました。

 

北欧の人がとてもシャイなことは知ってはいたけれど、やはりこの本でもシャイで奥手なスウェーデン人が登場してきました。が、その国民性のおかげで(?)子供たちがハチャメチャなラブレターを書いて郵便箱に入れちゃうのはおかしくて笑っちゃいました( *´艸`)

ロンリーハートクラブ。社会福祉大国スウェーデンの子供たちだからこそ出てくるアイデア、それに実際にリアルで活動があるんじゃないかと思わせてくれる。孤独というのは、決して悪い意味じゃないという、主人公トールのおばあちゃんの言葉も大事な要素だと思う。孤独には決してネガティブな意味だけではない、見方を変えれば自分自身のために必要な要素でもある、ポジティブの意味でもあるということを教えてくれる。そんな素敵な物語でした。あまり期待していなかったのですが、とてもいい児童書でした。これは大人にもおすすめできそうです!!