こういう本を私の目の前に置かれると大変なことになります笑い泣き
言語学に興味がある人なら名前くらい知っててもいいくらい有名な言語学のエキスパートの黒田先生。1つの言葉に各2ページづつのスペースで、90の世界の言葉についてのエッセイとして綴られてます。
黒田先生の専門はロシア語なので、さすがスラブ系の言語は本当に強そうなのがよくわかるし、それ以外の言葉にも興味をもって勉強してみるというその好奇心が本当にすごい、メチャメチャ尊敬できます。本の内容は、それほど言語学の内容には詳しく触れていません。この本でそれぞれの言語がどんな特徴があってどんな構造なのかなどを知りたいという方には向いてない本です。黒田先生の思い出話や先生の知るその言語のマメ知識なりを入れた楽しんで読めるエッセイとして読むべき本ですね。私個人的には、ガチの言語オタクの世界を垣間見れるのでこういう本は時々読みたくなります。

北欧諸国の言葉は全てこの本で紹介されていました。もちろん、サーミ語も含め!
黒田先生は、あまり北欧諸国の言語にはそこまで詳しそうではない印象を受けました。しかし、基本の基はしっかり捉えておられました。私はそこそこ北欧諸国の言語の知識は北欧に興味が全く無い日本人以上にはあるし、ちょこっと言葉も勉強しているので、この本の内容では物足りなかったかな。
そして、その他、私がよく知っている他の言語たちのページも物足りなかった感がありました。なので、自分自身が知っている言葉のページは物足りなさを感じるものの、全く知らない言語のページは興味深く読める。そんな風にこの本を楽しめればいいのではないかと思いましたニコニコ

北欧のページで、確かに!と思わせてくれたのは、デンマークのページですかね。デンマークって、世界的に名の知れた言語学者が多いということに気付かされます。イェスペルセンなんて超有名人ですしね。デンマーク語は、発音があまり好きじゃないので、北欧諸国の言語では一番避けているのですが(笑)泣き笑いデンマークの歴史や文化、それとも言語自体がとてもロジカルでそういう言語学を考える風潮みたいなものが出来上がっていったのでしょうか?そのへんは私も全然詳しくないのですが、言われてみると、言語学者を多く輩出している国だわーっと気が付かされました。

日本だとどうしても英語だけにフォーカスが当たってしまう。国際化が進んで世界中の人が共通語である英語を勉強していて、旅行に行けば英語が通じてしまう。でも、英語以外の言葉も色んな魅力があって面白い!その言葉の裏にある歴史やその国の文化まで知っていくと、自分の世界も広がっていきます。私は黒田先生には到底足元にも及ばないですが、せめて、ヨーロッパのロマンス語系とゲルマン系の言葉すべてを知り尽くしてみたいなーっと大きな野望を持ってこれからも言語の修行に励みたいと思います。あと、スラブ系もちょっと勉強したい。あ、あと、フィンランド語ね。フィンランド語は、あの言葉は、、、マジで手強いキメてるニヤリ