北欧では年間を通して日照効率が悪いため、干したくても効果が上がらないのである。それが干さないという文化のパターンを北欧で生んだにすぎない。また、北欧では湿度の一番高い季節は冬であり、室内には暖房があって乾く。第一、外に出したら凍結してしまう。


この本が出版されたのが、1973年なので、もう50年近く経過して、温暖化も進み、北欧でも夏に30度いっちゃうってニュースになったことも数年前あったような気がするので、もはや、この本の記述も昔の話なんじゃないかなーと思うのですが、実際はどうなんでしょうかね。

ノルウェー以外は北欧諸国を旅行しましたが、洗濯物まで見てなかったなー😅🤔でも、直近でアイスランドに旅行した時は確かに洗濯物を干している様子は見なかったかも。


こういう日常生活の細かい文化の違いって、旅行しただけでは見落としやすいんですね。確かに言われてみればそうかもしれない。

ひとつ、付け加えるなら、北欧諸国に限らず、ヨーロッパ諸国では、洗濯する時の水の温度を日本よりも高く設定してあります。私の洗濯機も、高いので90度のほぼ熱湯で洗うコースもあります(笑)使ったことはないけど。そのため、日本よりも汚れは落ちやすいような気がするのです。ただ、高温で洗うということは、イコール色ものは元々の色が落ちやすいというデメリットもあるし、感覚的に服が伸びるのが早いような気がします。気がしているだけかもしれませんが。


私は典型的な日本人なので、やっぱり日本のやり方で、出来れば日光に洗濯物を当てて干したいタイプなので、正直、もしまだ、北欧で部屋干し一択の文化があるなら、ちょっと、、、いただけないなーという。なので、冬に洗濯物をガチガチに凍らすアホ人間になるのでしょう!(笑)ちょっとやってみたい気もしますが😅


間違いなく、この「言葉と文化」の本の内容で、この北欧の洗濯事情の話をここまで広げる人間はいないと思うので、これくらいにして、何故、この方が言葉と文化の説明の本でこの北欧の洗濯物の話をしているのかを軽く説明しておきます。


鈴木孝夫先生は、もはや日本語、言語学学んでる人からすれば超有名人で、この本も大変名の知れた著書です。

この本では、主に、世界の言葉というのは密接に、その国の文化と関係しているんですよ。っというお話を色々なケースを見たり、日本語とその他の世界の言葉と文化で比較して、とても分かり易く説明されています。言語学、日本語に興味がある人はぜひ是非入門として読んでほしい本です。入門書のような感じなので、私のようなガチ勢には物足りない、もしくはもう知っている内容も多いですが、それでも、「原点、基礎の基」を学ぶという上では初心に返った気持ちで大変楽しく読むことができました。


で、洗濯物の話なのですが、昔、日本では「欧米諸国を見習え」というモットーのもと、自分たちの習慣を変え、環境を変え、また時に自分たちの思想を彼らに近づけようと努力してきた。勿論、それは、近代化するに当たって日本人が西洋人と同等に扱ってもらえるように、なめられないように努力したからであって、悪ではないにせよ、彼らを文字通り一字一句キレイに習う必要はないんじゃないですか。とそう読者に問いかける際に、ヨーロッパと日本で違う文化の例として、この洗濯物の話が出てきました。

単純に日本が西欧の文化を取り入れるのは能無しで、ちゃんとそれが、自分の風土、環境に本当に適しているか考えた上でそれでも必要なら取り入れるようにすればいいんじゃないの。という風におっしゃられているのだと私は感じました。


しかし、この内容も、筆者の完全に脱線した話でして(笑)本題は、日本とイギリスの動物に対する(特にペットに関して)比較を語られています。この内容はちょっと古めかしい考え方かなーとイギリスに在住しているこの私(日本人)は感じましたが、大変興味深い話だったので、是非内容はこの本で読んでもらいたいなと思います。


北欧の洗濯物事情なんて、今まで北欧関連の本で読んだことがなかったなーーーー🤔なんかもっともっと深堀りしたくなります。この本読んでこんな感想持つ人おそらく全読者で私1人でしょうね(笑)🤣😂

いやいや、言語学の素晴らしい本です!これはマジです。