ラッシュのバスに乗り、地下鉄を端から端まで乗り、西鉄香椎電車に乗り換えて、やっと目的地に着く。
さんさんと朝の太陽が降り注ぐその町は優しく光り輝いていた。
地域活動の役員の方々への講座が始まる。
さすがだ。
穏やかに、落ち着かれた方々のお顔はすっくと前を見て輝いていた。
思えば、数十年前、押し迫った年の瀬だった。
珍しいほどの温かい小春日和に、子供二人は一日愛らしいフリーパスの腕輪を付け、嬉々として思う存分遊ぶ。
母の私は とろけるような心地良さで 花壇側の芝生で読書の一日。
ヘルマンヘッセの「郷愁」を読み上げる。
汗がにじむほどの小春日和に子供達と過ごした、その遊園地のある町だった。
講座へ向かうことで、懐かしい想い出に触れられたことに感謝しよう。

