目の前の楡の新緑が目に眩しい。

バルコニーの藤椅子で半日読書。

時に緑の奥の奥へ目だけ離れて緑散歩、幾重に重なる緑に引き込まれる。

読書の合間の目の散歩は小鳥のさえずり連れだって遠く近く………………

少々疲れ気味の心身に芯から癒しが出来た緑陰読書は夕暮れて7時近くまで飽くことを知らず。
一週間に一度の大学公開講座、二回目の今日も深く読み解いていく講義に集中する。

国宝の修復の場をテレビで観ることがあるが、私にとっても国宝なみの手編みの古いベッドカバーがある。

出してみると所々に糸が切れ憐れ姿、一針一針修復していくことを決意する。

思えばモチーフ一枚に一時間余り、必ず一日一枚は仕上げることを決意して出来たダブル用ベッドカバー。

真っ白いレース編みはタペストリーに使ったりしてい る間に傷んでしまった。

思いは深く、始末する気にはなれず、どんなに難題でも、時間がかかろうとも、一針一針やっていこうと決意。

出来上がった折りには藍染に仕上げよう。

今日も時間を惜しみつ一針に心をいれて…………
阿蘇に近づくにつれ雨ひどくなる。

仙酔峡キリシマツツジと波野のスズラン観賞なのだが

風雨烈しく登山用雨具でどうにか楽しめたが。

山での大雨は「引き返す勇気の山男」ならず、

風雨の中に飛び出して登った仙酔峡は自然の息吹にどっぷりひたった。

数年前に來た時は残念ながら咲いてなかったが、

風雨の中とはいえ生命力いっぱいに自生スズラン群生。

心洗われるような清々しいスズランをずぶぬれになりながらシャッターを切る。

よかった! 二回目にしてやっと雨に打たれるスズランを観ることができたのだ。

自然の生命力に触れた清々しさは風雨土砂降りを忘れさせる魅力に充分だった。