弘化元年(1844年)創業以来、中が空洞のユニークな形と味。
昔、一口香をもらった上方の人がこう言ったそうです。「中身がなかった」。
この一言は縁起を知らない人。
「中にこそ香りと味がある」ことを承知してなかったのでしょう。
長崎に行くと立ち寄りたい老舗の一つは浜の町アーケード街にある。
以前は長崎唯一の華やかで賑やかな町、浜の町(はまんまち)は驚くことに田舎直送の八百屋さん、魚屋さんや干物屋さん、どこも変わらぬアーケード商店街になっていた。 が しかし、昔から変わらぬ喫茶店「ウミノ」「富士男」「銀嶺」………「森真珠店」「浜勝本店」等など、老舗と今風の店が入り混じっている。 銀座でさえそうなのですから。
浜の町アーケード街の老舗「榎純正堂」に迷わずはいる。
変わらぬ風格にほっとしたのは勿論である。思わず言った。
「こんな老舗が変わらず存在してるのにほっとし、とても嬉しいです」
一口香の包みを手に、笑顔に送られ店を後にしたことでした。
