音符の破片
靴擦れの小指が痛い スキップが出来ない 泣いても歌はうたえる
靴下が音を吸い込んでいくのに 何度も演奏し続けて夜
すべてから解き放たれたメロディが空虚できれい 声が聴きたい
鼻からも目からも(号泣)ひくひくと嗚咽がまじって それでもうたう
ミの音を探す 放課後 ふっきれたみたいな顔がこころを占める
傷つけてほしかったんでしょう あの日 アルトリコーダかばんにしまう
さび付いたまんまの自転車 こぐ それも音程があるドレミのような
置き去りの紺のマフラー ひかりさす音符の破片を集めています
