1月13日(火)


以前、花子ちゃんのクラスが曜日ごとのグループに分かれて新聞記事を発表しあう”News Article”の時間について書いたことがあります 。グループ全員が発表の準備をしてこれば星が一つもらえて、年間で星が一番多かったグループはピザをゲットできるというご褒美つきです。何度も続けてやってこない子はグループの足を引っ張るので、グループから外すかどうかグループの全員で話し合って決めていい、という非常にシビアなルールがあって、scamamはさすがにどうかと思って他のママ(日本人)に相談したら、「これがアメリカ方式なのよ!」と言われて自分の甘さを痛感したのでした。

年が明けて、やはり色々問題が蓄積していたのか、担任の先生はグループを総組替えしました。花子ちゃんの新しいグループの最初の当番の日、準備をしてきたのは6人のチームの中でオーウェンという男の子と花子ちゃんだけでした。組替えしても前途多難だわ、と思っていたら、翌週の当番日の前日、オーウェンがアクションを起こしたのです。「明日のNews Article、やってこようね。」って書かれた小さなメモを4枚用意してきてグループの皆に配ったのです。メモには更に、余裕があったら二つ分やってきてね、と書かれていました。やってこなかった子のカバーをするつもりなのでしょう。オーウェンはとても頭の回転が速い天才肌ですが、いつもおどけてクラスを笑わせて先生に叱られてしまうタイプなのだそうです。きっと、子供らしくどうしても競争に勝ってピザを手に入れたい、その目標を達成するために何が必要かを一生懸命考えた結果なのでしょう。彼の人格を知っていれば、こんなメモをもらったら、やらなきゃ、って気持ちにもなるのでしょう。次の日には、グループ全員がしっかり準備をしてきたのだそうです。オーウェン本人は6つの記事をまとめてきたというから、驚きです。

義務を果たさない人間はグループから外して当たり前、という姿勢は、非常にタフで、アメリカ社会の厳しさをある意味よく表していると感心はしたものの、本当にそれだけで社会は動くものだろうか、と何だか腑に落ちない思いをしていたので、オーウェンの話を聞いてとてもうれしくなりました。先生は、長いお説教をするかわりに、子供たちに自分たちで意思決定をするチャンスを与えて、問題解決の方法を模索させているのでしょう。こうやって、小さなリーダーシップが育っていき、ハドソン川への飛行機不時着のような大事件のときに、素晴らしい成果になって花が咲くのだなぁ、とちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、感心させられた出来事でした。