12月11日(木)


太郎君ネタが続きます。スピーチセラピーの先生のエレンが今日のセラピーにはママも入って、というので、いつもは親が入ると子供が集中しなくなるから、と締め出されるのに、といぶかしがりながらも同席しました。もちろん太郎君は大張りきりです。日本語でさえおぼつかない太郎君が英語でどのようなセラピーを受けるのか、不思議に思われるむきもあるかもしれませんが、こちらのスピーチセラピーには話す練習、だけでなく口元の筋肉や舌の使い方の訓練が含まれます。これを東京でやっているのはどこかの大学病院だけでウェイティング・リストがものすごく長いと聞いたことがありますが、アメリカではカリフォルニアでもここでもごく当たり前に無料で受けられます。すごろくみたいなボードゲームを使って、カードに描いていあるのと同じ口の動きができるとカードの数だけ先に進めるのです。何度もやっていて、太郎君のお気に入りらしく、ママがいるのでますます張り切ってやって見せてくれます。駒を動かすときになって驚きました。太郎君、ワン、ツー、スリーと数えるのです。これがエレンがscamamを同席させた理由でした。言葉が出ない子供にバイリンガル教育はconfusing、エレンからの指示を日本語で太郎君に通訳し、カウントも日本語でやるように伝えてください、というのです。


太郎君は一体何時の間に英語でのカウントを覚えたのでしょう。日本人学校ではもちろん日本語で数の数え方を勉強していて、今では10から1への逆向きも難なくこなすようになったと個人面談で言われたばかりです。お家でも、もちろん日本語だけ、英語のカウントをしているところを見たことがありません。ただ、カリフォルニア時代にはスピーチセラピーで英語でやっていました。それから、お気にいりのアンパンマンDVDで「英語のおけいこ」というのがあって確かに1から5まで英語での数え方をアンパンマンが教えてくれています。それで覚えて、エレンの前だけ英語を使って数えているのなら、太郎君、相手をみて使い分けているわけです。


他にもいくつか思い当たるケースはあるのです。太郎君は大好きなスクールバスに毎朝乗り込む時に、運転手のヘレンにハグをするのですが、その時"Good morning!"って言ってるのよ、ってヘレンが教えてくれました。ありえない、って一笑に付したのですが、この前スーパーのレジに並んでいる時にも、ご高齢のおばあちゃんに何やら英語で話しかけられた太郎君は、列に並んでいる間ずっとふにゃふにゃとコミュニケーションを続けていてました。


普通ならすごい、教えてもいないのに英語を話すようになった、と喜ぶべきところですが、母国語がおぼつかない太郎君にとってはこれはマイナス要因、コンフューズするだけだから、とエレンにはきつく言われて、これからはずっとSTに立ち会う羽目になりました。これで、スクール・オフィスでの待ち伏せ外交は残念ながらThe Endです。