カウアン・オカモト氏会見
要約2分半
藤島ジュリー氏謝罪
先代が一代で大きく築き上げてきた老舗ブランドを
なんとか親族が引き継ごうと努力しても無理がある。
そもそも、ジャニー氏が昔から可愛い少年を好んで
囲う悪趣味が高じてアイドル育成会社から
アイドルスターを生み出したような会社だった。
高度成長とともに時流に乗って、ジャニー氏の
人材選びの勘の良さと運の良さが相まって、
需要と供給のバランスの均衡が取れていたので、
エンタメ界では重宝されて21世紀まで存続してきた。
ジュリー氏自身は、先代の行いについて気づかず
知らなかったというけれども、親から聞かされて
色々とわかっていたからこそ、外部には経営や
運営を任せることができずに、負の遺産を抱えて
隠し通すのに必死だったのではないだろうか。
老舗ブランドを守る体質は、日本独特の経営
システムではないのかなと思うことがある。
姪のジュリー氏が、先代の親や叔父の仕事の
やり方に口出しをするなどできるはずもなく、
問題を抱えながら大きく発展してきたものを
そのまま引き継ぐよりほかなかったような
状態だっただろうし、これまで築きあげた信用や
莫大な財産を失うことを恐れていたと思う。
私自身も、「老舗」楽器店で勤めた事があった。
何かにつけ「うちは老舗だから」と言われた。
世の中、どんどん時代が新しく変化しているのに
「老舗」という看板が邪魔をして、何かといえば
「うちの会社の伝統を守ってくれれればいいから」
となるので、「そんなことを言っていると、
そのうち会社が潰れますよ」と話しても、
「客よりも看板が大事」「いずれ店は、
老舗の名を守って閉じるつもりでいるから」
と、そんなことだった。
いかに客や従業員のことを無視しているか。
客や従業員を大切にしようと思えば、
時代にあった経営を考えそうなものなのに、
会社は創設者の尊厳を守ることが全てで、
親族の財産を守り抜こうとする。
いずれ衰退するのはわかっているので、
何事もなかったことにして、静かに波風立てず
財産を残しながら幕引きするという方法を考える。
外部から新社長を就任させてしまったら、これまで
先代が築いたことが全て水の泡になり、何もかも
手離すことになることが怖いのかもしれない。
せめて、自分達に何かを残せるまでは、このまま
静かに何事もなく続けたかったというのが
本音ではなかったのかなと思った。
本当にその会社を未来のあるものにしようと
思うなら、やっぱり会社の膿を出しきって
上層部の首をすげかえて、新体制を作らないと
このままの形態では厳しいのではないかなと
そんな気がする。
今後のジャニーズ事務所はどう展開するのか
興味深い。
時代とともにエンタメ界のニーズも変化するので
私が子供の時に見てきたアイドルも今は昔の話で、
老舗が老舗のまま生き延びるのも難しいのでは
ないのかなと思う。