潮見坂平和公園墓地の入り口付近の桜並木。
昔、この潮見坂公園墓地内の焼却炉の中に
女性のバラバラ死体が捨てられていたことがあった。
事件前日の夜、
遺体の捨て場所を探す犯人を見た気がする。
ここの場所に棄てる前に、犯人はあちこち遺棄場所を
探していたようで、私の住む家の隣の空地の
柿の木畑に入り込んで何か探すのを、、
ずっと、2階の部屋から目撃した。
私の妹も、その光景を別の部屋から隠れて見たそうで、
後になって、お互いに目撃していたことを知った。
土地勘のない人は入り込まない空地なので
そこで物色する男性の光景が異様にみえた。
車種や色なども確認できた。
その時は怖かったので、
何も見なかったことにしてしまった。
その後、警察の捜査が行われたかわからない。
ただテレビや新聞などで、犯人が捕まったという
報道を見た記憶はなかった。
あれから、何年も時間が経って落ち着いて考えて
目撃したことを黙っていたことに後悔があったので、
時効を迎える前に、その事件がどうなったのか
気になって近くの交番に行ったことがある。
「未解決か解決したかがわからないけど、
昔、平和公園内焼却炉のバラバラ遺体を
遺棄した犯人を見たかもしれないですが、
犯人は捕まりましたか？」と尋ねたことがあった。
すると、おまわりさんから、
「あんた、今ごろ、そんなことを話したら
あんたが容疑者として取り調べを受けることに
なるんだよ、だから黙っといた方がいいよ」
と言われた。
結局、警察のおまわりさんの言葉に従って、
私はバラバラ遺体の犯人を目撃したことについて、
警察に言えないままになったのが、すごい後悔で、
ここに来るたびに、殺害されたバラバラ遺体の女性に
申し訳ない気持ちになる。
うちの妹も、あの夜に見た光景を黙っていた事は
心に引っかかると話していたことがあった。
ここの桜並木を通るとそのことを思い出すけど、
殺害された女性の怨念が残ってるんだろうか。
生きていた人のことを、なかったことにしては
いけなかったから、心に罪の意識が残る。
何かの偶然で、とんでもない現場を目撃することは
起きてしまうもので、黙っていると心に傷が残る。
もちろん、自分の身の安全を確保しながら、
被害者を助ける気持ちで、事件を目撃した時は
勇気をもって警察に届けて欲しい。
