1869年エドガー・ドガ作 ピアノの前のカミュ夫人

 

 

 

 

 

 

カミュ夫人とは、ドガが通院していた眼科医の夫人で友人だった。このアップライトピアノは台の上に置いてあるようにみえる。足元には足温器だろうか?

 

この絵画の中に描かれている楽譜が何の曲かを調べてみると、ベートーヴェンのピアノソナタ21番『ヴァルトシュタイン』ではないかというのがあった。

 

1869年頃のフランスでは、すでにベートーヴェンの印刷された楽譜が出回り家庭で練習できるようになっていて、上流の家庭でもグランドピアノではなくアップライトピアノが主流だったようだ。

そういえば、シーボルトが日本に初めて持ち込んだピアノもアップライトピアノだった。

 

日本は明治2年。戊辰戦争の終結。

明治天皇が正式に首都を京都から

東京に移した年。