前打音が沢山入っているけれども、アレグロ、8分の3拍子を感じながら

リズムに乗って右手と左手の交差を軽やかに演奏するのがコツ。

もしコンクール課題曲になった場合は、多分、生徒にこのように

指導すると思うけれど、動画サイトに出回っているのと少し、、だいぶ違う。

1分に収まりきらなかったのが残念(>_<)

 

1分2秒のフルバージョン

 

 

大学生の生徒さんが100番に近づいてきたので、

どう説明すると、生徒さんにとって理解しやすくて

イメージを描いたように演奏できるのかなと、、、

昨日、考えながら演奏したもの

 

大学生の生徒さんは短期間でクリアしないといけないので

前もって念入りに検証して指導ポイントを掴んで準備しておく。

 

この作品は、8分の3拍子でアレグロなのでテンポよく

軽快なリズムにのって演奏するのが良いのかなと思う

最後のほうがフォルテからピアノに急展開して、再び

フォルテでフィニッシュするところにメリハリをつけると

おもしろく引き締まった作品になると思う

 

学び始めて1年半ほどの学習者さんの場合、指の筋肉が未熟で

音の粒を揃えたり強弱コントロールや速度を保つことが難しい

とは思うけれども、ただずっとゆっくり弾く練習だけを続けても、

進歩できないので、できるだけこのテンポで演奏できるようになる

ことを目指して、細かく速く指が動くようになる方法を考えながら

演奏解釈の説明しながらテクニックと表現指導をする。

 

日頃、電子ピアノで音を出さずに練習する人が増えているので

せめて、ピアノ教室ではまずしっかりとピアノの音を出して

表現することを学んで下さると良いかなと思う。

 

入門、初心者向きのテキストとして知られているけれども

バイエルはベートーヴェンの何番目かのお弟子さんで、

ソナタ作品への移行準備として必要な音階、3連符の運指やら、

強弱のメリハリ、アクセントやスタッカート、スタッカーティシモなど

重要なことが簡潔に説明されていて練習しやすくできているので、

完璧にバイエルが演奏できるとソナタ作品に入りやすい。

 

単に左手を機械的に動かすだけのようでも、それを繰り返しながら

身体の中に規則的なリズムを作りだすことを習慣づけて

右手をいかに自由に表現させるかを学びとることができるので

すごい教材だなと思う。ただ白鍵中心なのが難点を感じる。

 

動画サイトに、沢山のバイエル100番レクチャー動画が出ている。

以前、譜読みが苦手な子で耳で聴いた方が手っ取り早いからと

動画サイトを見て練習してくる子がいたのだけど、、、

 

一見、幼少のお子さんや独学の方々が見て学べるように感じるけれど

8分の3拍子を4分の3拍子で説明していたり、鍵盤を叩いていたり

アクセントを無視したり、スタッカートの用法が間違っていたり等

演奏解釈には全く触れていないため、動画が正しいことを教えて

くれるわけではないので注意する必要があるのかなと感じた。