平成29年(2017年)7月22日(土)中日新聞近郊版
左青木さん、山田さん
22日、朝中日新聞近郊版でこの記事を読んで
戦没者遺品展を見てきた。
青木さんと山田さんにお話を伺ってきた。
お二人とも春日井市内で長く教職員をしておられた方々で、
「平和を願い戦争に反対する戦没者遺族の会・愛知」と
「春日井9条の会・高蔵寺ニュータウン9条の会」の会員。
山田さんのお父様はフィリピン島に向かい
青木さんのお父様はペリュー島(パラオ)に向かい戦死した。
戦死者の6割以上は病死で現地までの道のりが遠く
飲料水や食料事情が悪く環境が劣悪なために
戦う前に倒れる者が多かったという。
展示の資料は、山田さんと青木さんのお父様達や
その時代に共に戦った兵士の方々の遺品などが飾られていた。
今現在も、春日井市内在住の戦没者の方々の遺品など
資料を収集しておられるそうで、情報を欲しいとのことだった。
山田さんのお父様は三島から沖縄へ渡り釜山を経由して
フィリピン島に向かったそうで
釜山で軍人達は家族に向けて遺言を書いたものが
日本の家族たちに郵送されたそうだ。
戦後69年を経てアメリカから日本の靖国に返還され
青木さんのところにもどってきた日章旗の遺品
海軍手帳に書かれてあった父から娘に宛てたメモ
妙子へ
お父ちゃんは、戦争にゆく。
そして立派なお手柄を立ててくる。
早く大きくなってお母さんに孝行しなさい。
お母さんに苦労をかけてはなりません。
妙子は、お父ちゃんを・・・
人間魚雷
戦後、たぶん生きている望みは薄いということで
発行された死亡告知書
満蒙開拓団の体験を紙芝居にしたもの
中日新聞記事
平和への願いを感じて
春日井で戦没者の遺品展示
春日井市在住の戦没者遺族の会が収集した写真や手紙などを
展示する「戦没兵士からの平和を願うメッセ―ジ展」が、
同市の本の王国高蔵寺店ギャラリーで25日まで開かれている。
「平和を願い戦争に反対する戦没者遺族の会・愛知」と
「春日井9条の会・高蔵寺ニュータウン9条の会」の
会員15人が遺品を持ち寄った。
父親がペリリュー島で戦死した青木正雄さん(75)は、
戦後69年を経て青木さんの元へ帰ってきた日章旗を出展した。
元米兵の家にホームステイしていた男性が「持ち主に渡して欲しい」と
託された。青木さんは「死ぬまで戦えと残酷な戦を強いられた
歴史を知ってほしい」と話す。
ほかにも、満蒙開拓団だった女性の体験をつづった紙芝居や
甲子園を目指しながら疎開先で亡くなった少年の写真など
戦争を身近に感じられる資料が並ぶ。
青木さんと語り部活動を続けている山田隆之さん(74)は
「悲惨な戦争を伝え続けるために、遺品を少しずつ
集めていきたい」と話している。(浅野有紀記者)