今朝、愛知県の教職員異動が新聞紙上に出ていた。
新聞紙一面分は退職教員で埋め尽くされそうな数で
公立全体7549人にの教職員数に対して1613人が退職予定。
私立も含めるともっと増えることになる。
毎年、退職項目は紙面の隅の方に数名程度が
目立たぬように書かれてあるのを見かけた程度だったのが
最近は異動する数よりも目立つ勢いで書かれてある。
退職者が全体の21%にもなる。
ここ数年、70年代ベビーブーム時代の
教師増員の影響と言われているけれども
ここまで多いとは思わなかった。
退職金、どれだけ支払われるんだろうか?
1人2400万円とすると×1613人=387億1200万円?
私が中学生の頃は1970年代だったので、今思えば
先生方の年齢は戦前・戦中・戦後直後生まれが多かった。
その時代は、先生方も町の権力者には
頭があがらずに立場が弱かったようだ。
私の同級生は地元権力者の孫だった。
その孫が入学してすぐに登校拒否を始めた。
イジメ問題ではなかった。
彼にとってどうしても納得のいかない校則があり
男子は「坊主刈り」という点で妥協できなかったので
学校に通うのはやめたということだった。
長髪の許される私学に通えば良さそうなのに
Aさんのお孫さんが困っているのならば
納得できるヘアスタイルで通えば良いからと
坊主刈り、スポーツ刈りなども良いことにすると
校則を曲げてしまった。
登校拒否を続けていた彼は、満面の笑みで登校し
小学校からの坊ちゃん刈りにして中学3年間も通い通した。
他の生徒がこの校則は気に入らないと
文句を言ってもそれは通らなかったので、
世の中、権力者の子供がヒトコト不満を
言うだけで校則が変わるということを学んだし
それが許される緩やかな時代だった。
今思えば、今ほどPTAが学校に対して抗議するような
組織力を持たずに従う時代だったので
教師側もそういった融通をつけられたのかと思う。
今、大量に退職する教師が出ているのも
ただ定年退職だけではない理由がありそうに感じられた。