昭和5年の手水舎 江戸時代(享保16年)手水舎
手水舎=ちょうず、てみず
家の前は神社なので、いつも当たり前に眺めている手水舎(鉢)。
この敷地内には、3つの手水が置かれてある。
よく考えてみたら、昭和5年の手水舎は大雑把な造りなのに
江戸時代の手水鉢は立派すぎるので、なんでだろう?と思い始めた。
江戸時代といえば電気のない時代なのに鋭い切り口で
昭和の物と比べ物にならないぐらい精密で立派に造られてある。
ネットで色々と調べてみたところ、右側の手水鉢は
もともとこの神社のものではなかった。
昔、名古屋市昭和区、今の聖霊病院の場所には
旌忠(せいちゅう)神社という靖国神社の前身があり、
それが名城公園に移管される際に、手水鉢や鳥居など
数点を譲り受けたものらしい。
旌忠(せいちゅう)神社は尾張藩主徳川家に置かれてきたので
享保16年というと尾張藩主徳川宗春時代に造られたものらしい。
手水舎にも色々な形があるようなので、神社やお寺さんで見かけたら
いつの時代に造られたものかを眺めてみると面白いと思う。