桜の討論で、メイカ女史が語った、2万坪8千人規模の台北郊外の米軍の新基地。

箱物であって、基地と言うより司令塔と言うべき存在ではないだろうか。

基地機能は、少々のアップデートは必要ではあるが、高雄は戦前の日本の港のまま、そこにある。ヤマトが入っていた港に、第7艦隊が駐留することになるのか。横須賀と変わらない技術サービスを、台湾は提供できるのであろうか。

 

台湾と朝鮮半島。その歴史は日本抜きには語ることができない。併合時、白人の植民地支配のような搾取をせず、日本本土のように、豊かなインフラと、文明化を施され、感謝の絶えない台湾と、アメリカの直接支配に憲法を制定され、反日を刷り込まれた朝鮮半島は今、明らかに違う道を歩み始めている。先代の馬総統は親中政策を進め、台湾の富を、チャイナに売り渡した。ただいま、告発され、罪人に落とされた。現在の斎英文総統が就任してから、チャイナは台湾切りの経済政策を推し進めている。韓国の前に、チャイナに切られたのは台湾であったのだ。故にチャイナの観光客も、経済交流も閉ざされた台湾の、生きる道はアメリカに頼ることしかなかった。米軍は思うがままに、台湾に駐留出来るし、軍がアップデートされた台湾は、これからチャイナを気にせずに、産業を回復し、日本と共に世界に飛躍する目が有る。

 

台湾は、古い日本と、古いチャイナのいいとこどりをした国家だ。日本精神とグローバルに世界を見渡す目が有る。世界の主なPCベンダーは、台湾が独占中だ。アメリカが設計図を書き、台湾が製品を仕上げる構図は、ここ何十年もそのままで、とうとうAMDのトップは、チャイナ系の女性社長がなっている。TSMCは最新のRYZENをただいまフル稼働で作っている最中だ。もちろんマザーマシンを提供する日本とのつながりも深く、台湾がチャイナに取られてしまったら、一番の痛手をこうむるのは日本なのだ。韓国が北に侵略されても、別に経済的にはなんともないのとは、全く違う。沖縄以上に落とされては困る、最前線の島であり、国であり、海峡なのだ。

 

余りに過激な、沖縄の基地反対運動は、山城被告が釈放され、また新たな局面に移行しつつある。主に共産党と総連の過激派による、過激派由来の活動は、余りに目に余り、道路を遮断し、検問をし、担当する警察官を脅迫し、無法地帯を形成する。無法地帯の出来た沖縄に、米軍の居場所はなくなってしまった。明らかにやりすぎたその活動は、まるで加減を知らず、山城被告の拘留された那覇署は、常にアジられ脅され続けた。なにより一番の理解者であった、エルドリッジ氏を解雇させるという暴挙を犯し、理解のある仲介者を失った米軍は、台湾シフトを加速した。まるで忠告を聞かないチャイナは、沖縄侵略の手を緩めないし、尖閣に対しても、次々に侵略ステージを上げている。その暴力的な漁民団は、福島沖のサバをかっさらい、日本の漁民を寄せ付けず、縦横無尽に日本近海を荒らし続けている。

 

さて今、台北郊外の基地はもう完成されてしまった。早い。それはもう、オバマ政権の後半には始まっていたと推測するのは、もう間違いない事実だろう。とすれば、国防省、国務省の中の暗闘は、これから意外にスムーズに移行するのではないだろうか。ただ今の日本の国会の様を見れば明らかなように、日本の国会はパンダハガーだ。未だにチャイナにすがり、チャイナ様の恩恵に授かろうとしているバカチンの烏合の衆にしか見えない。財務大臣がダメだと国会で答弁したのだ。ダメは確定しているのだ。バカチンの烏合の衆はけして言い過ぎではないだろう。振り返ってアメリカの国防省は、オバマ政権から仕込みを開始している。頼りない日本の政府より、先ずは台湾を守ることに決めたとしか思えない。アジアの最重点拠点に格上げされたのだ。ただいま、アメリカの思考は、台湾を取るか沖縄を取るかで、台湾を取ると確定したと思われる。山城博司の思惑は、その通りに作用したのだ。そして、並ぶ9条の会は自衛隊を追い出し、沖縄の空白化が見えてしまった。基地のない沖縄は、米軍のいない沖縄は、基地予算も下りず、普通の県として、食べていけるのだろうか。実は台湾との交流、貿易が活発化している。沖縄の産業の一大消費地として、台湾が沖縄の農業を支えているのだ。

そして、基地が無くなれば、沖縄は、台湾にその産業の行く末を握られ、台湾のなすが儘に揺さぶられ、動かされる。台湾に移った米軍に結局支配される構図は、何も変わらない。

 

私は、いずれ台湾は、再併合しそうなかんじがしているのだが、両国民の意識が対中で固まれば、案外早いうちに実現しそうな気がしている。連邦制をとって、日本と台湾双方独立した主体を持ち、同じ通貨を使い、同じ法律を頂き、天皇陛下を愛するのだ。可能だろう。

さてそうなったときに、沖縄はどうなるんだ。地政学的に見て、台湾に組み込まれはしないだろうか。今のままの軍事パワーバランスがあって、更に産業も十分に起きていないと、それは容易く行われてしまいそうだ。今の沖縄には、米軍がいてくれてこその日々のインカムがあるのだ。ちゃんとチャイナの工作員を、自力で排除できないと、もう凹む一方で、ただの一番遠い日本の県に成り下がるだろう。タイムス、新報を許している時点でもうだめで、基地費用を無くしてしまったら、その沖縄の姿はどんな風になるのか、見当もつかない。

当事者の、沖縄県民の危機感を何とか醸成しないと、10年後は、台湾の属国になるのか。

本来なら、その地の利を生かし、貿易を活発にし、一大貿易港になって欲しいし、強い軍の駐留も頼もしい、古い日本のある、美しい観光地であってほしい。

今、気付いてやり直さないと、トランプは待ってはくれないのだ。