むかし、むかし、あるところに・・・兎さんが亀さんに言いました。
「山の向こうに、どちらが先に行けるか、かけっこしようよ。」
ヨーイ、ドン。
兎さんはピョンピョンと跳んでいき、亀さんはゆっくりとしか歩けず、すぐに大きな差がつきました。
兎さんは、亀さんがあまりにも遅いので、「ここらでちょっと一休みしよう」とグーグー寝てしまいました。
亀さんはオッチラ、オッチラ休まずに歩いて、寝ている兎さんを追い越し、とうとう亀さんが勝ちました。
兎さんは油断をして昼寝をしていたので、負けてしまいました。
子:「兎さん、寝なかったら、勝てたのにな~あ」
親:「そうだね。兎さんの方が足が速いから、兎さんが勝つのは分かっているのに、亀さんは負けるの知ってて、なんで競争したんだと思う?」
子:「・・・???」
親:「それはね、兎さんは、亀さんとどちらが先に山の上まで行くかを競争したんだ。兎さんの相手は亀さ
んだったんだけど、亀さんは負けるのを知っているから兎さんと競争するのではなく、自分が山の上
まで頑張って行くことに挑戦したんだよ。」
親:「兎さんの相手は亀さんで、亀さんの相手は亀さん自身で、自分と戦ったんだよ」
つづく