誰に似たの？といっても私もまた誰かに似たのだと思います。
私が小さい頃の弁当はアルマイト製で、冬場はストーブの近くに置いておくと食べるときにおったかくていいのです。現在はプラスチック製が主流で、むつかしいでしょうね。
保育園に行っていた時は弁当が楽しみでした、育ち盛りの子供はごはんとおかずが別の容器に入っていて重ねて持ってきていました。母は毎朝、父と私の弁当を作っているのでした。ある日、弁当の風呂敷を開けてみると。
何と、２つの容器どちらもおかずが入っていました。魚のフライだっと思いますが、私はそれを見て泣き出したのです。可哀想に思った保母さんが自分の弁当のゴハンを半分分けてくれて、泣き止んだ私は全部食べたそうです。
後で思ったのは、父は当時の職場の造船所で弁当の風呂敷を開けたらゴハンが２つ出てきたはずです。父はその時どうしたのでしょうか、温厚な父のことだから笑って両方食べたのでしょう。かなり前になくなりましたが、聞いておきたかった話のひとつでした。
娘は昨日弁当箱を２つ持って帰りました、前の日に学校に空き箱を忘れたのです。
娘よ、あなたのＤＮＡはきっとお祖母ちゃんのものだよ。