22年と一日、
阪神淡路大地震
当時二十歳で結婚をし、同時に神戸市中央区に在住し始め半年を迎えた矢先、
あの頃は弱冠二十一歳の私でしたが今では当時の年齢を超える年月が過ぎたのですね
22年、という長い年月がまるで空白のように一日が過ぎた今日、映し出す光景は鮮明に脳裏を駆け巡り止まった時間が再び目の前によみがえります
観光地である街のあちこちで当時から見かける時計台の針は、今も5時46分を指し進むことはありません
敢えてでしょうか...人々の記憶に忘れては決してならない大切なもの
沢山もの失った命
報われない悲しみ
残された私たちに託しきれないほどの癒えぬ傷跡
響かない叫び
満たされることのない喪失感...
...賑わう街は今日も等しく時間は流れ行き交う人の笑い声だけがこだまする
復興を遂げた街を背にあの日の思いを決して風化させてはいけないこと
冷たい風が胸に宿る熱い灯だけは消してはならないと今日も私に教えてくれます