8月28日の東京にて | おみょうにち劇場

8月28日の東京にて

今日は忙しい1日でした。
朝一から稽古を行った後で、午後1時から大日座の東京公演(新宿スペース107)、6時半から井上寄席(浅草等洋館)を見に行きました。それぞれレポートさせていただきます!

■大日座
仙台の劇団で東北復興祈年のために企画されたお芝居で、シェイクスピア•カンパニー関係者では、いずもりさん、小嶋さん、青木さん、松崎さんが出演していました。昭和20年の仙台空襲を軸に、戦地から復員した兵士が幻想的な世界と交信する物語で、芝居、踊り、楽器、歌など様々な表現を混合したとても挑戦的な作品でした。嬉しかったのは、小嶋と青木が日本舞踊や着物での演技の所作を丁寧に教えていただいた形跡を感じたことです。カンパニーから一歩外に出て、たくましくなった感じがします。
一緒に見た髙橋文さんは曾祖父が、私は祖父が南方で戦死しており、ガダルカナル島で兵士が飢餓に苦しんで死んでいくシーンなどはやはり、会ったことのないおじいさんを思いました。(本人たちは青年のまま死んでしまったわけで、「おじいさん」というのはちょっとおかしいのですが。)

おみょうにち劇場

■井上寄席
カンパニーの役者で岩手のお豆腐屋さんの皆川洋一さんが登場する井上寄席は、東京メンバーにとっては8月の風物詩となりました。訛り満載の落語で出ています。なんといっても今日はまくらが絶好調で、地震のこともネタに。••••していいのかなあ、と思いつつ笑わせられました。被害にあった本人が言うのだからもう、いいですね。これも皆川さんのたくましさです。本編もなまずと地震予知の噺。手堅くおさえて、たいへん楽しめる話芸でした。
そして出口でお会いできたのに、写真忘れてしまいました。

おみょうにち劇場

これでカンパニーメンバーの暑い夏も一段落ではないでしょうか。
そろそろ本体の再起動のニュースもお待ちしています。