SC南三陸の目指す交流 | SC南三陸のブログ

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南三陸サポーターズ倶楽部
持続可能な社会を目指す生産者と消費者のコミュニティです。

南三陸サポーターズ倶楽部の略称SC南三陸について、要素分解。

【交流とは?】
SC南三陸の交流は、食育や生産物のPRを目的とした消費者と生産者の交流だけでなく、生産者コミュニティと消費者コミュニティの交流です。


【コミュニティとは?】【構成員の唯一無二性】
コミュニティと会社組織との違いは、交換可能性であるか否か。コミュニティの構成員は、それぞれが唯一無二の存在であり、交換可能ではない。その人だからこそ、コミュニティは成立する。会社組織は、むしろ交換可能な状態にする事を理想とすらされる。組織として情報共有出来て、違う人がパーツとして機能する状態を目指す。これまでの産地交流が途絶える原因の一つには、この人間社会の工業製品化があったのではないか?本来この人がやるから、この人が言うからこそコミュニティが維持されるものを、交換可能な担当職の入れ替わりや、生産者の代替わりで、交流そのものが途絶える。ハブスポークな関係性で言えば、ハブに会社組織が入り、スポークに産地があり生産者がバラバラで存在する関係性は、持続性が薄い。より持続性が高い唯一無二の存在の集合体である生産者コミュニティが、SC南三陸のプレーヤーとして、SC会員の受け入れを行う。 

【コミュニティは複層的】
既存の契約講や伝統芸能保存会、自治会等の入れ替え可能なコミュニティではなく、それら既存のコミュニティとも部分的に重なりあいつつ、重層的な複数のコミュニティに結合する唯一無二の存在性を認め合う『リスペクトに支えられたコミュニティ』がSC南三陸のコミュニティである。ここを伝えないと間違います。これはSC南三陸がSC南三陸として持続していく際の重要な意識であり、我々は工業製品化を拒絶して、それぞれが入れ替え不可能な存在として、質の向上と維持を行う切磋琢磨する関係性を築いていきたいです。


【反省と再生】

工業製品化は、右肩上がりの経済を背景に、大量消費社会でかろうじて維持されてきたが、環境負荷を高めて、海で生きるのに海を汚し、山を荒れさせる事になった。その反省から、漁場のケタ数を削り、量で儲けるのではなく、環境負荷を低減して、持続可能性を高めて、ロットは少ないが高品質な牡蠣を生産する。山も皆伐だけではなく、間伐・択伐により、多様性のある混交林化を図る。


海と山とを再生して、環境と質の両立を行い、消費者のニーズに応えつつ交流の際には、顔の見える関係性を構築し、消費者は購入や体験を通じてこれを継続的にサポート出来る状態をつくる。

SC南三陸を通じて生活協同組合有志と南三陸の一次生産者コミュニティの生み出す新たなコミュニティをつくり、南三陸の暮らしと環境を守る事に遠方からも参加可能となる。その成果として、農林水産業や畜産業の持続性を高め、質を向上させ、伝統技術の継承を行う事が可能となる。そういう状態を目指すのが、SC南三陸の使命です。