映画公開から早や数か月、何回か観ております。
原作も読んでいるし結末も知っているのに、観れば観るほど新しい発見があり泣いてしまう。
なんて素晴らしい映画なんだーーー!
というワケで、今回のブログでは映画の感想を書いてまいります。
お付き合いいただける方は、お付き合いいただけますと幸いです。
※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意くださいませ

映画『鬼滅の刃・無限城編 第一章』感想。
今回の映画では、柱稽古編のラスト。
鳴女さんの♪ベベン♪で、無限城へ飛ばされた炭治郎たちの続きです。
素晴らしいアニオリもありつつ、
今回描かれているのは主に下記3つの戦い。
①胡蝶しのぶ×上弦の弐・童磨
②我妻善逸×上弦の陸・獪岳
③冨岡義勇・竈門炭治郎×上弦の参・猗窩座
どれも、『鬼滅の刃』を語る上で大切な闘いですよね。
原作でも大号泣でしたが、
ufotable様の美しいアニメーション×素晴らしい音楽×声優さんたちの凄まじいお芝居で、さらに泣かされました・・・。
この先は、闘いごとに感想を書いてまいります。
①胡蝶しのぶ×上弦の弐・童磨
映画化が決まった時から覚悟しておりました。
そう、胡蝶しのぶさんの最期が来てしまうから。。
まず、童磨(宮野真守さん)。
「いい夜だねぇ〜」
童磨だ・・・
童磨すぎる・・・
物腰は柔らかいけど、何も感じてないような飄々とした感じ。
童磨そのものでした。
童磨は、しのぶさんの姉・カナエの仇でもあります。
いつも穏やかなしのぶさんが、姉の仇を目の前にして感情をむき出しにするんですよ。
でも、上弦の弐は本当に強くて圧倒的で・・・
「なんで私の手は こんなに小さいのかなあ」からの、しのぶさんの独白。
「悲鳴嶼さんいいなぁ あの人が助けに来てくれたら 皆 安心するよね」
これ、観た方は分かると思うのですが、
すっっっごくしのぶさんでしたよね!?
早見沙織さま、素晴らしすぎます(涙。
何度見ても、しのぶさんの悔しさが伝わってきて目頭が熱くなります。
そんな挫けたしのぶさんの前に現れる、姉・カナエ。
「関係ありません 立ちなさい
蟲柱・胡蝶しのぶ」
(亡くなった人が出てきて声を掛ける鬼滅あるある)
最期の瞬間まで、しのぶさんの身を案じ「鬼殺隊を辞めて普通の暮らしをして欲しい」と伝えた優しい優しいお姉ちゃんが言うんですよ。
左の肺もざっくり斬られて息もできない妹にですよ。
ですが、この叱咤激励は、しのぶさんがとても強くなった証だと個人的には感じています。
姉カナエ役の茅野愛衣さまの声も良かったな・・・。
美しく柔らかい中に芯を感じるというか。
②我妻善逸×上弦の陸・獪岳
今回(というかアニメラストから)印象的だったのが、善逸の落ち着きなんですよね。
鳴女さんの♪ベベン♪で無限城へ落された時、柱たちですら戸惑っていた。
でも、善逸だけはすごく落ち着いていて・・・
善逸の闘いへの覚悟を感じましたよね。
(帰宅してから、初期の善逸見ると「こんなにピーピー言っていたのに」と胸アツになります)
善逸は、鬼になった兄弟子・獪岳と戦います。
獪岳は悲鳴嶼さんの過去にも少し出ていますよね。
子供たちの居場所を鬼に教えてしまった少年が実は獪岳です。
獪岳は、超人だらけの『鬼滅の刃』において、とても人間らしいキャラクターだと思います。
自分の身を守るために、鬼に子供たちを差し出し。
出来損ないの後輩(善逸)と同じ扱いにされて、苛ついて。
上弦の壱を目の前にした恐怖から、生き延びるために鬼になる。
映画での獪岳は、じいちゃんに後継の羽織をもらった時にチョット嬉しそうな顔をするんですよね。
あれがまた、この後の展開を哀しく感じさせます。。
兄弟子だった獪岳から、激しい攻撃を受ける善逸。
ボロボロになりながらの、
「ごめん 兄貴」
雷の呼吸 漆ノ型 炎雷神!!!
流れる♪Flaming Thunder God
疾走感が凄くて、IMAXレーザーで観た時は痺れました(興奮!!!
そしてまた、善逸の前に現れる・・・
じいちゃんですよ(滝涙。
「ごめん俺 獪岳と仲良くできなかった」
「手紙書いたりもしてたんだ でも返事してくれなくて」
「ほんとごめん!! 許して!!」
川の向こうのじいちゃんに向かって叫ぶ善逸。
子供らしい、まっすぐな表現に、胸がいっぱいになります。
からの、じいちゃんからこぼれ落ちる涙。
「お前は、儂の誇りじゃ」
全世界が泣いた(涙涙涙。
善逸の声優をされている下野紘さんが、千葉茂さん・細谷さんとのアフレコ時の3ショットを載せていたんですけど。
「こんな幸せな未来もあったのかな・・・」と思う1枚でした。
↓
③冨岡義勇・竈門炭治郎×上弦の参・猗窩座
最後は、煉獄さんの仇・猗窩座。
義勇さん・炭治郎コンビは、猗窩座と闘います。
ワタクシ、鬼の中では猗窩座推しでして。
原作の中でも好きなエピソードが、この闘い~猗窩座の過去です。
今回の映画でも猗窩座の過去が描かれます。
彼の人間時代の名前は、狛治(はくじ)。
病気の父親のために盗みを繰り返しては、罪人として厳しい処罰を受ける日々です。
父親を亡くし、偶然出会った師範に連れられ、病の娘・恋雪の看病をするようになります。
しだいに狛治と恋雪は想いを通わせ、結婚の約束をし、師範の道場も継ぐことになった狛治。
ですが幸せな時間は長くは続かず、師範と恋雪は毒殺され、狛治は鬼(猗窩座)になってしまうのでした。
個人的に、魅力的なキャラで思うことなのですが。
鬼に大切な人を殺された者は、鬼殺隊士になり。
人間に大切な人を殺された者は、鬼になる。
興味深いなぁといつも思います。
そして、肝心な戦闘について。
義勇さんと炭治郎は、猗窩座の圧倒的な強さを感じながらも闘いを続けます。
この戦闘の中で、義勇さんの魅力が爆発するのも個人的に好きなポイントです。
「俺は話すのが嫌いだから話しかけるな」とか「俺は頭にきてる 猛烈に背中が痛いからだ」とか。
まじで冨岡義勇過ぎて大好物です。
そして炭治郎は亡き父の教えを思い出して、さらに強くなっていく・・・
そんな2人と戦う中で、猗窩座は自身の過去を思い出すんです。
過去を思い出して、
弱かったのは自分だと気づいて、
自身を攻撃して・・・
猗窩座の声優さんを石田彰さまにしたのは、この為だったのかと(滝涙。
猗窩座戦に、すべてが詰まっていました。
「ごめん ごめん 守れなくてごめん 大事な時傍にいなくて ごめん」
恋雪さんに抱きしめられ、
猗窩座(狛治)が泣きながら謝るシーン。
いやぁ、、、
本当にすごかった。。。
※言葉では言い表せない凄さでした
毎回周りからすすり泣きが聞こえてきます・・・
もちろん私も泣いてます。
石田さんご本人も舞台挨拶で「アフレコで泣いた」とおっしゃっていました。
(このエピソードを引き出してくださった、中村悠一さま(慶蔵役)には頭が上がりません・・・)
皆さま、すごい熱量でお芝居をされているんだなぁと感動しました。
チョットあり得ない長さになりましたね(汗。
最期まで読んでくださった方、もしも居ましたらありがとうございます(土下座。
こんないちヲタクの拙い文章ですが、映画の素晴らしさが少しでも伝われば幸いです。