都市衛星ウルクは、アニメ 『宇宙戦艦ヤマト 完結編』に登場する架空の宇宙要塞。
ディンギル帝国の本拠であるウルク、その大きさは全長20.8kmにもおよぶ巨大な移動要塞であり、ディンギル帝国の本星であるディンギル星が水没するまでは、その首都を構成していたが、水没時にそのまま移動要塞として脱出した。

宇宙戦艦ヤマト完結編


そもそもディンギル帝国とは…『宇宙戦艦ヤマト 完結編』に登場する架空の星間国家。
国家元首はルガール大神官大総統。
後継者として長男のルガール・ド・ザール(ルガール2世)が登場している。
ディンギル星は地球から3000光年の距離に位置している。
この星は特殊な組成でできており、回遊惑星アクエリアスがもたらした大量の水と結びつき、大爆発を起こして消滅したことをルガール・ド・ザールが語っている。

強い者が世界を制するとし、弱い者はたとえ同族であっても切り捨ててきたディンギル人。
また非常に好戦的で、「前に立ちはだかるものは全て敵」という思想を持つ。
驚いた事にディンギル人は、1万年ほど前に地球に最初の文明を築いた「地球人」であった。
そのため、皮膚の色が灰緑色である以外は、肉体の組成は地球人と同一である。
水惑星アクエリアスの地球への回遊による大洪水によって滅亡寸前のところを先住ディンギル人の円盤によって救出され、ディンギル星へ移住したが、やがて大恩ある先住ディンギル人を駆逐してディンギル帝国を築くという、情け容赦のない残虐振り…その経験からか「自分の幸せのためには何をしてもいい」・「強さが正義であり、強者のみが生き残る権利がある」という極端な弱肉強食思想になる。

以上のようなディンギル星の歴史をルガール大神官大総統が、長男のルガール・ド・ザールに語る場面で流れていた曲が、この「ウルクの歴史」(作曲 羽田健太郎氏)

荘厳で重厚な音楽…元々は地球人だったという驚きの歴史、それまでベールに包まれたディンギルを語る上で、恐怖・驚き・神秘など、全てが感じられる名曲。
楽曲のクライマックスシーンでは、何度聴いても鳥肌もんです。
劇場で観た当時、「こんな凄い設定が…」と驚き、楽曲の迫力に圧倒された記憶が強く残っています。