人気の直木賞作家の短編集。



内容は、
もうそれはそれはダークなものばかりショック!

悪質な小切手金融業者に追い詰められていく零細工場の経営者…

不景気の煽りを受け、住宅ローンの返済のため、出会い系サイトで知り合った身障者の少年に身を売り、身障者のためのセックスボランティアになっていく主婦…

…などなど、絶望的な極限状態の中で繰り広げられる7つのドラマ。

どれもこれもラストは、簡単に言えばバッドエンド。それに現実にありそうな話ばかり。いや、おそらくあるんだろう…

しかし、不思議と気分が悪くなるというよりは、内容のわりにはやわらかい表現にどんどん引き込まれ、読後は人間の生命力の強さみたいなもの感じることができた。

同時に自分が日々かかえている悩みなどちっぽけに思えてくる。

殺伐とした現代社会において生きることの意味を考えさせられる一冊でした。


著者の他の作品も読んでみようと思う。