私的評価:★★★★☆
伊岡瞬さんの『代償』を読み終えました。
フゥーっ、先が気になって気になって一気読みでしたがめっちゃ精神的に疲れました笑
「悪いこと起こりそう......まさか、アイツあれをするんじゃないの......?うそ、嫌だやめて」ってずっと悪い予感を感じながら読んでました。その予感は当たったり外れたり。
1部では主人公圭ちゃん(普通の小学生)一家と悪を権現化したような浅沼一家との出会いから、主人公の好きな子が達也によって先輩達に輪姦された真実を知ってしまい絶望に陥る主人公までを描いてますね。なんとこの時中学一年生ですよ、中学1年生でこんな現実、辛すぎる(´;ω;`)
こんな短文では書き表せないほど精神的にきついです。12、13歳でこんな仕打ちって思うと更にきついです......。ところどころ出てくる可哀想な主人公と、近所の楽しそうな子供の対照的なシーンは心が痛みます。
二部では大人になって弁護士として活躍する主人公がなんとあの憎き達也から私選弁護士として依頼されます。ここ、なぜ主人公は引き受けたのか私には謎です
2部はミステリーでしたね。しかし私は全くもってGUESSすることが出来ませんでした。奇想天外!要約するとマインドコントロール!
なんかね、いろんなところに伏線的なものがありますね。あっ!まさかって思う度にページ戻ってみたり。楽しいですねぇ
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先程浅沼一家は悪を権現化したようなって言いましたが、あれはどっちかというと不気味ですね。おぞましい、何かアングラ的なものを感じます。達也のお父ちゃんである秀秋さんは不気味浅沼一家の中で、良心とまではいかずとも世間一般的な情を持ってると思ったのでいなくなったのショックでした。秀秋実写化するならやっぱ綾野剛やな、好き
んでんで、結局家事の原因の煙草の灰?は達也が落としたのか?そこが気になります!!私としては圭ちゃんやと思うな〜。でも、その圭ちゃんが煙草をもう一度つけることも予想して、その火のカスが落ちて家事になることも計算通りだとしたら恐ろしすぎますね達也...。ちなみに私はそこまで達也嫌いじゃないです!って思ったけどサイコパスは世間体は上手くやってく人が多いみたいですね。まんまと私もはめられちゃいそうです😅
本当に普通の小学生の男の子も、あんな絶望的なことがあると人格まで変わってしまうものなのですね......。本当、環境って大事。自分の置かれている平和な環境に感謝します
結局達也は圭ちゃんをどう思ってたんでしょうね?そこ知りたーいっ!なんかね、面会の時に達也が「1度殴りたかったんだよ」みたいな言いましたよね、あれ圭ちゃんのことじゃなくて秀秋のことでは?とか思ったり......。
道子は完全に達也に惚れてますね。きっとイケメンなんだろうね達也。イケメンで体も程よい筋肉、そして人懐っこくてプレイボーイ?。おばちゃん世代には人気そう
❤
も〜ほんとしゅうとくんいてくれて良かった!!あの方ヒーローよ、この話の中で。
✨
最後、代償として農薬(毒薬)を飲まされ、人間が受けうる苦しみのトップ3だっけ?に入る苦しみを受ける達也。いや、足りん!!もっとやれ!!!!この悪魔にはもっと代償必要です。
1部の暗くて金!暴力!SEX!のほぼ絶望的な状況から、2部の最後の成長して、ごく普通に弁護士として周りの人間に恵まれ生活出来ている主人公を見ると、いろいろ失っているにせよ平凡の大切さ、有り難さが心に染みましたね。圭ちゃん、強く生きろよ!!!
👍🏻
