日本発 “コスパ最強”酸化ガリウムパワー半導体は
ゲームチェンジャーとなるか【橋本幸治の理系通信】(2022年1月12日)
ノベルクリスタルテクノロジー
今回のテーマは「パワー半導体」です。 半導体開発のノベルクリスタルテクノロジーは21年12月、「世界初」をうたうダイオードを発表しました。 そのダイオードには、次世代半導体、「酸化ガリウムパワー半導体」が搭載されていて、これまでにない高い性能を達成したとのことです。 「酸化ガリウムパワー半導体」は“コスパ最強”と期待される日本発の次世代技術です。 その酸化ガリウムはなぜ高性能と低コストを両立できると期待されるのか、また、商品化に向けた課題は何なのか、詳しくお伝えします。
株式会社ノベルクリスタルテクノロジーは、タムラ製作所からのカーブアウトベンチャーであり、かつ情報通信研究機構(NICT)技術移転ベンチャー。同社は、日本発の新しい半導体材料である酸化ガリウムの普及拡大・促進を第一の目的として設立された。酸化ガリウムの研究開発では、タムラ製作所、NICT、東京農工大学を中心メンバーとする研究チームの開発成果を基盤としている。酸化ガリウムエピタキシャル膜付基板の製造販売、単結晶およびその応用製品の製造販売、半導体およびその応用製品の製造販売を行う。