遅ればせながら、映画にもなった話題作
『愛の流刑地』(渡辺淳一著)を読みました。


2日間で読んだのですが
(そうです、上巻1日下巻1日のペースで)
素直に読後感、ぐったりしました。

と言っても好きではなかったのではなく、
逆に本編に引きこまれて、やっと現実に戻ってきた・・・
って感が残ったということです。


この作品は、文学としてまた映画として
日本の人たちはどのように評価したのでしょうか。
あまり人の文芸評などは読まないので知りませんが、
簡単に爽やかに読み流す作品ではないことは確かですネ。


特に上巻は、ほとんど官能小説の部類になっているので
中には途中まで読んでやめた人もいるんだろうなぁ、などと思います。


わたし個人としては、
官能的な表現の部分も含めて、ですが

「分からない人には分からないだろうな」

というのが率直な感想でした。
作品の中でも見事に起こった出来事に対して
理解できる人とできない人に分かれているので
当たり前の感想と言えばその通りなのですが・・・


不倫を、それも男も女も別の家庭を持っているという
関係の愛を経験している、または過去に経験した事がある、
もしくはセックスにおいて、
男性ならば女性を本当に頂点に導けた事がある人
(もちろん、偶然とかはだめですよ。)
女性ならば自分の中に別の人格を発見するほど快楽を
味わった事がある人。(もちろん、愛する人からのみ当てはまります。)

そういう人しか、理解できない作品だと思います。


文面だけ追ってもきっとそれなりに楽しめると思いますが、
一章、もっと言えば一文追うごとに
胸が締め付けられるような想い、
意志に反して身体が反応してしまうような感覚、
そういったものを呼び起こされながら読む愉しさが
ふんだんに詰まっている作品でした。


わたしだったら・・・




ここからはナイショ(* ̄m ̄)プ




渡辺氏は一番純粋な(肉体関係を含んだ上で)関係は
互いに家庭を持つ者同士の不倫関係だろうと思う、と
随筆や作品中で発表されています。


わたしもそう、思います。


これは経験した人にしか分からない。
「不倫」という言葉の持つ響きが
これほど実体に結びついていないものだと
分かった人達だけが、それを純粋な関係だと知っているのでは
ないかと思っています。


世間でよく使われる「不倫」は 「浮気」 な場合がほとんどです。

この作品を読んで、じゃぁちょっと人妻と・・・と考えた人は
「浮気」しかできない人。
「不倫」が本当のところで意味する「倫(みち)に叛く」とは
どういうことか、


分かるようになるのは不幸な事であり、そして
この上なく幸せな事なのだ、ということだけは知っています。





今日はちょっと読書感想文でした☆