今年の成人式の
ニュースが流れ、
沢山の着付け師の方の
笑顔あふれる投稿を
見るにつけ
胸が痛んだ。


そう、私は今年
逃げた。


       昨年の練習


例年、私は着付け師仲間の働く
レンタル着物屋さんに
声をかけていただき、
着付けをさせてもらっていた。


今年の成人式も参加する
予定だった。


しかし、
秋前からコロナの感染を
気遣う今の同僚に
「今年は辞めたら?」
「ありえない」
と言われて、
悩んだ挙句
辞退してしまった。


こんなに胸が痛いとは
思っていなかった。


やはり着付けがしたかった。
成人を迎えるお嬢様の
お祝いをしたかった。


来年
もし声をかけていただけるとしたら、
笑顔で送り出してあげられるように
腕を磨いておきたい。


もし声が掛からなければ
自分で一から
働ける場を探そう。


それが逃げた私が
自分に課す約束。


自分への戒めとして
書き残す