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過去記事より掲載しています

 

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◎ 平等心より観たる霊界の消息

 

 

 

つづき

 

 

お前よ、地上における最も美しい事物のことを想像しておくれ。愛児の瞳にのぼった優しい懐かしい微笑みのことを想っておくれ。眼に涙がにじむほどに嬉しい情の歓びを想っておくれ。この優しい懐かしい微笑みが、この妙なる情の歓びが一秒間に数十億回もあなたの心に投げかけられるのだ。

 

 

 

これを想像してみてくれたら、われわれの棲んでいるこの世界の歓びの百万分の一が理解されるであろう。「霊魂という、肉体を離れたならば、それはエーテル界に浮動している。そしてやがてこの森に導かれたならば、曙の光のなかに神の歓びの微笑みをほの見るのだ。

 

 

 

わが愛するいとし子よ。お前を愛するなんじの父は曙の光のうちに神の祝福の微笑みを見たのだ。今わたしはこの世界からお前に囁きかけるのだ。

「お前はわたしのものとなったのだ。わたしは神の微笑みがなんであるかを、お前に教える許しを得たのだ。

 

 

 

それだから、お前はわたしの手でピアノを弾き、わたしの手で霊界のたよりを書くことができるのだ、それだからお前の心は歓びですすりなき、言うにいわれぬ優しい感激でおののくのだ。

 

 

 

「わたしはお前がしらねばならぬことを、お前に教えるように許されて来たのである。わたしがお前に語るところをお前はもう聞いても耐える力ができている。お前は選ばれた人間であり、わたしはお前を導くのだ。これは神の定め給えるわたしたちの使命なのである。

 

 

 

今日の日が来るということーお前が「神の祝福の微笑み」の書籍を全世界に弘ろめる日が来ることはすでに使命として定められているのである。たといお前の心の中に幾百千の反対論が起こって幾百千の反対論が起こって来、手に持っているペンを投げ棄て、もう書くまいと思っても書かずにはいられないのだ。

 

 

 

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「お前は今羞恥心で顔色を染めている。わたしはそれを見ている。わがいとし子よ。お前は今は自尊の感情と戦っている。わたしはお前に同情する。わが最愛のいとし子よ。お前は苦しんでいる。わたしも察するよ、それはにがいくるしみだ。しかしわれらはそういう使命に割り当てられたのだ。

 

 

 

われらは選ばれたのだ。耐えておくれ。「わがいとし児よ、わたしはお前の心の戦いを知る、わたしはお前の側にいてお前の人間性と戦っているのだ、わたしが戦っているのはお前の人間性とだ。お前の性格とだ。

 

 

 

なぜならお前はわたしがお前の手で書かせている通信を信じないし、信じることはできないし、それを嫌悪さえしなければならないのだからである。この事はあらかじめ定められているので、そうであるほかはないのである。お前は一個の人間であり、今後もまたやはり一個の人間であるだろう。

 

 

 

お前は、お前の個性を持続してゆかなければならないし、今までと同じようにお前の生活は続いてゆくであろう。お前はこれまでと同じように嘲笑家で、善人で、お前の自然の性格の一つを失うことはないであろう。

 

 

 

しかし、それにもかかわらず、今よりお前はわたしのものになったのだ。お前はわたしの思想ばかりを書かなければならないのだ。お前の書いているところの思想は人間の思想ではない、霊人の思想であるのだ。霊界にいて神を知ったところのお前の父の思想であるのだ。お前の父の霊は聖められた。

 

 

 

それゆえ、お前の手で書く私の思想もまた聖められたものである。わたしはお前がどんなに反抗してもこれを書かせねばならぬ。これを書かせているのは十二前病院の小さなベッドの中で生命を終えたところのお前の父の霊魂は常に生きとおしで、今もなお生きているのである。

 

 

 

この事実をお前を通じて全世界に発表せんがためにわたしはここに来たのである。お前はこの使命のために選ばれ、わたしはこの事実を伝える使命を託されたのだ。それゆえ、わたしはお前の指先で奏でる音楽となり、お前のたましいの中でほほえむ微笑となり、お前の瞳を濡らす涙となったのだ。

 

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わが親しき友よ、わたしは、実には千古未顕の思想をお前に仕えるために来たのである。今まで誰も話したことのない、とても美しい思想を伝えに来たのである。

 

 

 

わたしの伝える言葉が美しければ美しいほど、わたしの伝えるメッセージが絢爛たるものであればあるほど、お前のたましいの苦悩はいっそう大きく、お前の憂鬱な懐疑はいっそう深いであろう。

 

 

 

お前の人間性の一部分でも、そのために変ぜられることはないであろう、そうでなければわたしはお前を使わないであろう。今後もお前はお前自信のようにあるべきである。このようにわたしは多年の間お前を準備してきたのである。

 

 

 

いよいよわたしが今度の手紙を書かせる本当の目的を発表するところまで漕ぎつけた。今まで三年の間、お前はやがて来たるべき何物かを世界に探し求めていた。新時代の予感だ。何か新しいことがこなければならない!何かがこなければならないーそれは予感であったが、何が來のか判然とはわからなかった。

 

 

 

それは漠然たる予感だった。お前はその内容をハッキリさせたいと心をそれに集中してみたけれども無駄であった。希望は失われ、魂は安息所を見失った。しかしいつかはお前自信の魂の昏睡をよび覚ますべき何事かが起こるということを、お前の内から囁きかける何者かがあったのである。………

 

 

 

つづく

 

 

谷口雅春 著 「生命の實相第十巻」

 

 

 

★ この本は何度も読んだがそれも多分30年位前だろう、やはり医学博士の徳久先生が言われるように少しづつでもいいから毎日読んで心を浄化しなければならないという事ですね、明日の所を読んでショックを受けています。明日感想を書きます!笑!