過去記事より掲載しています

 

 

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◇ たまたま谷口雅春先生の幼児教育の本がありましたので掲載します。  古い本ですから、時代の相違で当時オシメだったりしますが、お悟りになられた方の教育法ですから、  現代のように色々のたくさんの本が氾濫していて何が本当なのかを知るのには最適だと思います。

 

 

 

 

◎ 家庭教育のみちしるべ  「食事のしつけ」

 

 

◯ 赤ん坊に指を口に入れさすな

 

 

歯が生えかかってくる頃には、歯ぐきがムズがゆいものですから、指を口に入れたがります。指をロヘ入れる習慣をつけさせないためには、指を口に入れようとする毎に袖をひっぱってやめさすか袖をある程度赤ん坊の腰ひもにしばりつけておいて指が口まで届かない工夫をするのがよろしい。

 

 

指をロヘ入れようとするたびごとに袖をひっぱられると、条件反射によって、そこまで行けば自然に指が口元ヘ行かないでとまるようになります。

 

 

あるいは、清潔な、口へ入れても好いセルロイドまたは木製の「シャブリ」のような玩具を与えてかましめると、指をロヘ入れなくなります。

 

 

適度に硬いもので歯齦(はぐき)に刺戟を与えると丈夫な歯の発生を促します。子供はそのシゲキを求めているのです。叱ってはいけません。叱られた悲しみをまぎらわすために肉体玩具の習慣がつくことがあります。

 

 

 

つづく

 

 

谷口雅春 著 「家庭教育のみちしるべ」

 

 

 

 

 

 

⑥ 赤ちゃんを授かる法

 

 

◯ 希望實現の法則十一

 

 

妊娠の問題に限らない。自分の希望が成就しないのは、現在意識がその希望の成就を願ひながらも、現在意識の奥底に、その成就を妨げ又は拒むところの反対観念があるからなのである。

 

それゆゑに、希望實現の法則の第十ーは、潜在意識にある自己限定を撤去(てつきょ)することである。これをグレン・クラーク教授は「牝鹿(めじか)の脚(あし)」にたとヘたのである。

 

牝鹿の前脚は、峨々(がゝ)たる山徑(やまみち)を滑り落ちないやうに、肉眼をもって見ながら適当な位置を蹈(ふ)む、すると後脚はは、肉眼ではどこを蹈むか見えないが、精確に前脚の蹈んだ位置を蹈む。

 

それで前脚と後脚とが一致協力してどんな突兀(とつこつ)たる山徑(やまみち)でも滑り落ちずに上下することが出来るのである。これは希望を定めて進む現在意識を「前脚」にたとへ、それに協力して前進する潜在意識を「後脚」にたとヘたのである。

 

ところが常に平地を歩むのに慣れてゐる乗馬は、前脚の蹈んだその足跡を精確に後脚が蹈まないので、峨々(がが)たる俊峰(しゅんぽう)を登るときに、乗馬の後脚は思はず「滑り易い傾斜面」を蹈んで墜落することがあるので危険なのである。

 

それと同じやうに、希望の山巓(さんてん)を向って登り行く現在意識(前脚)が、意気揚々と進んで往っても、潜在意識(後脚に當る)が失脚(しっきゃく)するやうな位置を蹈むと、成功しかけてゐた事業が突然失敗するやうなことが起るのである。

 

これをフロイドは『生活心理の錯誤』の中で、多くの失錯が潜在意識中にある「反對観念」によって起ることを無数の實例を挙(あ)げて分析してゐるのである。

 

 

 

つづく

 

 

谷口雅春 著 「人生の秘訣365章」