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過去記事より掲載しています

 

 

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⑯ 運命の曲り角にさしかかった日本国

 

 

 

○ 福田総理にお願い


「生長の家」誌昭和五十二年五月号「明窓淨机」のー節

福田赳夫先生が総理に推挙されることがきまった直後、お目にかかった時に、談たまたま二百海浬専管水域合衆国がー方的に設定した話に及んで、自分の領土の陸地に表面の水がつながっている海であるからとて、今まで公海として自由にその海面で漁業を営んで生活していたものを締め出してー方的にその専管(一種の領土権である)を宣言するのは、今までそこで産物を漁獲又は捕獲して生活していた者の“生活権”及び“所有権”を奪う掠奪行為である。

 

 

大体領土権というものは、今現に領土としてそこに住んでいる陸地につながっているところであるからとて、その延長に領土権があるかの如く宣言するのは間違いである。

 

 

 

本当の領土権は、そこを拠点として其処の産物を生活資料として生活を(一時的でなく、長年に)営んでいる者の側にあるベきものである―こんな意味の私の考えを話して、今後、相手国との折衝の際にはこのような意味を主張して貰いたいと私は言ったのだった。

 

 

福田赳夫先生は黙って頷くようにしていられただけだったが、その後、鳩山外相がアメリカに対しての折衝などの容子(ようす)の報道をきいていても、このような根本的な問題には切り込む力が足りないらしいのである。

 

 

 

その後ソ連も二百海浬専管水域を主張し出したし、結局は外交というものは武力のある大国の主張には、武力のない小国は、徳川時代の町人が武士の主張に対するように、赤子が大人に腕を捻じられて、どうもできないように、唯々諾々(いいだきだく)と従うほかに道はないらしいのである。

 

 

 

韓国のような小国に対してすらも、竹島の領有権を韓国が主張しても、日本は唯コトバで抵抗しているだけで手も足も出ないのである。それは現行の“日本国憲法”第九条に、対外的には国際紛争の解決には武力を用いないという自縄自縛的宣言があるのだからどうすることもできないのである。

 

 

色々の点から考えて見ても、日本国憲法は法網をくぐる穴だらけの憲法で、しかもすべての国家権力は自縄自縛されていて、国内的には住民パワーが集団的に暴力を揮(ふる)えばどうすることも出来ない、何故なら住民(国民)に主権があると明記され、政権はその住民に委託されているに過ぎない第二次権力に過ぎないからである。

 

 

 

ー日も早く、この日本国憲法の制定が、占領軍の暴力によって、明治憲法に対して違憲であるのに、押し切られて確定されたものであるから、占領の終了と共に、もう今は失効しているのだということを明かにして、日本国の全新聞にその詳細説明を全頁広告して、時の内閣が天皇さまに奏請して明治憲法復活の宣言を公布して頂きたいものである。

 

 

 

時期は早いほど、現憲法の毒素が、全国民の生命を毒する程度がそれだけ少くてすむから好いと思うのである。福田総理大臣閣下に私はこの事をお願いしたいのである。

 

 

 

 

谷口雅春著「私の日本憲法論」  (完)

 

 

 

 

 ○ 福田 赳夫は、日本の政治家、大蔵官僚。位階は正二位。勲等は大勲位。 大蔵省主計局長、衆議院議員、農林大臣、大蔵大臣、外務大臣、行政管理庁長官、経済企画庁長官、自由民主党総裁、内閣総理大臣を歴任。 ウィキペディア

 

 

 

☆ 長い間おつきあい有難うございました。(246回)実質246日かかったという事です。谷口雅春先生の「私の日本憲法論」は530ページの大本です。当時バブルで私も景気が良かったので普段買えない谷口雅春先生の高い本をこの時とばかりたくさん買った時の一冊です。読めるのかなと思っていましたがいつのまにか読破し、いつのまにか携帯に打ち込むようになり、パソコンに保存していましたら、このように当ブログに掲載する事になったという事です。雅春先生は私が書いた本ですが、私が書いたのではない、書かされたとよく書いてありますが、そこまではないですが、何時のまにかこうなったというのが本音です。でもたくさんの方に読んで頂きありがとうございました。谷口雅春先生も喜んで下さっていると私は思っています。後は憲法改正がいつ現実化するのかが楽しみです。憲法改正に向けて頑張りましょう!

 

★ 憲法記念日が三日ですのでその時まで憲法について掲載したいと思います。笑!このブログは憲法記念日に合わせて掲載したのではありません、たまたまそうなったのです!笑!

 

 

 

 

☆ 下記は、 今朝の産経新聞 月曜コラムの一部です

 

GHQ検閲下に作られた「検閲禁止」憲法…笑止千万の日本国憲法礼讃

 

政治学者・岩田温

 

 

憲法記念日が近づいたこともあり、憲法全文を読み直した。空疎という言葉しか思いつかなかった。

空想的な前文や第9条も空疎だ。自国の平和を「諸国民の公正と信義」に頼るなど、およそ独立国家の戦略ではない。しかし、最も空疎に感じたのは、意外かもしれないが第21条だった。ここでは次のように書かれている。「検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない・・・・・・

 

以下省略