◯ 愛の心は通じる

 

 

 

「治してあげたい」と思う愛の心が通ずるということについて先年私は面白い体験をしたのであります。

 

 

 

昭和四年、「生命の實相」を創始する前年の暮れ、わたしの子供が扁桃腺炎をわずらって、熱が出て数日間臥(ね)ていたのでありますが、自分の子供だというとなぜかそれほどに霊的に治すことに熱心になれないのであります。

 

 

 

そして子供の病気は家内の処置にまかせておき、自分の恩師今井先生が一、二ヵ月前から持病の胃腸病を起こして毎日痛んで衰弱していられるということを聞きましたので、会社の昼の休み時間に霊的治療にいったのであります。

 

 

 

その頃私はまだ会社に通っていましたが、霊感をえた直後でまだ「生命の實相」の創始前でした。一回の思念で痛みはとれましたが、その四日目はちょうど土曜日でありました。正午すぎ、わたしは今井先生宅へ行くために電車に乗ったままこんなことを考えたのであります。

 

 

 

「わたしはなぜ自分の子供の病気を家内の処置にまかせておいてひとの病気ばかりを霊的に治してゆくのであろう。自分の子供をあんなに冷淡に放っておいてはいけないがな。」こうわたしは自分の子供に対して治したいという深い愛の心が動いたのであります。

 

 

 

電車の中でわたしはしばらく合掌して祈っていました。土曜日だったので、すっかり気持ちよくなったといわれる今井先生とゆっくり神さまの話などをして、夕方帰って来ますと、家内が「今日の昼、妙なことがありましたのです」というのです。

 

 

 

「昼ご飯がすんで、湿布薬を酢に溶いたのを紙にのばして食卓にこうしておき、恵美子のまえの湿布を取ってしまって、これからその紙にのばした新しい湿布薬を咽喉(のど)へ貼ろうとする時に、急にわたしは神憑りになったように夢中で両手のひらを恵美子の咽喉へあててお経やら祝詞(のりと)やらをとなえ出したのですね。

 

 

 

恵美子はすぐ膝の上で眠ってしまいました。すっかり夢中で唱えごとをしていましたが、気がついて見ると、さっき紙へのばした湿布薬はすっかり乾いてカラカラになっているのですの。時計を見ると、もう三時になっていました。

 

 

 

恵美子はまだぐっすり寝ています。ソラ恵美子もう三時だよといって恵美子をゆり起こして、もう一度湿布薬を溶かねばならぬような始末でした」というのです。

 

 

 

わたしは「そうか、それは霊的感応現象だ。ちょうどその十二時半ごろに僕は電車の中で、恵美子の病気を薬ばかりに任しておいてはいかんがなと思って祈っていたのだ。それが感応したんだな」といって、しみじみ祈りは感応するものであること、

 

 

 

愛の心は神に通ずるものであるということを体験させられまして、ただちに咽喉の湿布をとってしまうように命じたのでありますが、それきり湿布も内服薬もなしに子供の扁桃腺炎は治ってしまったのであります。

 

 

 

谷口雅春 著   「生命の實相 第一巻」より

 

 

 

 

* 昨日の「選ばれた人」の最後がまだ終わってなかたので下記を足して下さい。

 

選ばれた人々

つづき

 

キリスト教の人には、天父の姿にも見えましょうし、また天使の姿にも見えましょうが、仏教の方には観世音菩薩の姿や毘沙門天の姿にも見えましょう。日本神道の方には衣冠束帯の神々(こうごう)しい古代人のような神姿(すがた)が見えたりするのであります。これは「救いの化身」たる神々であって、第二巻の第五章「神への道しるべ」において私が第二類の神として説明している神であります。元は一つの神だけれども、映る鏡(心)に種類がたくさんあるからその鏡に反射していろいろの形相(かたちすがた)があらわれて諸神諸仏とあらわれるのであります。

 

 

 

◯  昨日は台風の中投票ご苦労様でした。安倍自民党勝ちましたね。投票して頂いた方有難うございました。私達は雅春先生の悲願であります憲法改正の為に又真の日本国家の建設の為に安倍政権を信じて入れたのです。後は信じて待ちましょう!安倍総理は必ずやってくれると思っています。実は現在安倍総理の側に私達の同志?がおられます。私も知りませんでしたが最近知ったのです。雅春先生御存命中仲間を国会に送っていましたが、その時の議員さんが安倍総理の側におられます。雅春先生の私の日本憲法論も当然安倍総理に伝わっていると思います。期待しましょう!