先日の格闘技イベントに参戦したある選手が
アメリカのメジャー団体で、試合をした時に
ある不思議な領域に立ったことがあったとのこと。
極度の緊張を超えていく中、
相手の繰り出すパンチやキックが
すべてがスローに見えた。
まるで絶頂期の長嶋茂雄!?
結果、日本人として初めてそのイベントで勝利。
これらの体験を心理学で『ゾーン』と呼ぶらしい。
私自身もあわや大惨事という交通事故を起こす寸前で、
回避できたことがある。
薄暗くなり始めた多摩川沿いの道路。
土砂降りの雨の中での運転だった。
対向車線は、大渋滞で、まったく動きようも無い状態。
こちら側の車線は、ガラガラのため、快適に進んだ。
すると、目の前で赤くぼんやり浮かんだ誘導灯が振られた。
ベージュのセダンが出入り口から進み、
渋滞の列に車の先頭部分だけ、入り込み
通行すべき車幅のすべてを塞いだ。
最悪!
とっさにブレーキを踏んだが、ロックがかかり、
ハイドロプレーニング現象が起きた。
氷上を滑るかのごとく、コントロールを失う。
後部座席に座る女の子が口を大きく開けて、
声を上げているのがわかった。
なんとかあの辺りに激突するのだけは、避けなければ!
究極の緊張!そして、解け落ちるかのように冷静さを掴む。
アクセルを弱め、ポンピングブレーキを行うと、
かすかにタイヤがアスファルトに噛みつく感覚があった。
次に目に入ったのは、ガードパイプの切れ目と
車幅とほぼ同サイズの歩道であった。
もちろん、通行人もまったくいない状態は、
手に取るようにわかった。
一気にハンドルを切り、乗り上げると
何の接触もなく、美しいほどにそこを走り抜けた。
今でもあの時のことは、克明に覚えている。
こういった事故のシーンをスローモーションのようだった…
と感じている人は、相当にいるとのこと。
この体験も同じく、ゾーンの一種と思われる。
スポーツ、社会生活、ビジネス、事故などの危機…
あらゆる場面で、『ゾーン』は、発生し得る。
究極の緊張とリラックスの狭間で生まれるこの現象を
自分自身でコントロールできたら、凄まじい結果を手にする。
しかしながらそのプロセスが最も大切らしい。
過去に体験したゾーンであれば、そのシーンを
思い出しながらそのスイッチをONする動きを反復する。
体験が無いのならば、イメージトレーニング。
「必ず勝つ!」といった言い聞かせでなく、
「勝って、こんな風になっている」というイメージが
呼び起こすことにつながる。
まさにVISIONですね。
明確なイメージの無いものは、実現しない。
想像しなければ、創造できない。
そんなことで、アマゾンでも在庫待ちだった
アチーブメントゾーンをやっとのことで、
入手できました。
シェーン マーフィー
訳 広淵 升彦
