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医師の技術教育指導担当 Dr村松@湘南美容クリニック

湘南美容クリニック新宿本院主任医長兼技術指導医Dr.村松が日々の症例や美容外科に関することを分かりやすく解説します。

本日ご紹介する症例の患者様は40歳代後半の女性、過去に二重全切開などの目元も手術をお受けになられていました。

 

年齢とともに上まぶたのタルミ、重さが気になってきたので改善したい、とのご希望でした。

 

カウンセリングの結果、眉下切開(眉下リフト)を行うことになりました。

 

術前→術後6ヵ月半です。

 

たるみによって狭まっていた二重幅が広がるとともに、額のシワも随分改善しています。

 

ご本人様も「大変満足している。周りの友人に勧めているが、傷も目立たないため手術したことを信じて貰えないほどです」とのことでした。

 

 

眉下リフトで皆さまが気にされる傷に関してですが、一般的には以下のような経過を辿ります。

 

術後1週 抜糸

術後1ヵ月 傷の赤み、硬さのピーク わずかに傷が隆起(肥厚性瘢痕)する場合もある

術後3ヵ月 赤み、硬さはまだ残るものの、術後1ヵ月に比べて改善傾向となる

術後6ヵ月 かなり目立たなくなる

術後1年 周囲の皮膚と馴染む

術後2~3年 更に馴染む

 

術後2~3年経過すれば傷はかなり目立たなくなりますが決して消える訳ではありません。

 

しかし私は形成外科専門医の資格をもつ美容外科医として、常に「scarless scar(傷の無い傷)」を目指してこの手術を行ってきました。

 

眉下切開術後の傷の綺麗さに関しては絶対的な自信をもっております。

 

事実としてこの手術を行い始めた10数年前以降、術後6ヵ月以上経過した方で傷跡そのものの修正を依頼されたことはただの一度もありません。

 

もちろん他院などに相談に行かれているケースも考えられますが術後の傷の状態を直接診ることが出来た皆様に傷に関しては大変ご満足頂けております。

 

傷が残ることが心配で眉下リフトを躊躇されている方はぜひご相談頂ければ幸いです。

本日ご紹介する症例の患者様はお鼻を全体的に整えたい、とのご希望でした。

 

  

術前のお鼻は全体的に立体感が不足している印象であるため、鼻先は鼻中隔延長、鼻筋はシリコンプロテーゼで総合的に立体感を出す、いわゆる全鼻形成(鼻フル)の適応でした。

 

今回は更に中顔面部分が強く食い込んで見える、いわゆるdish face様の骨格でした。

 

鼻柱基部、鼻翼基部が強く食い込んでおり、相対的に口元が突出して見えます。

 

鼻柱基部の食い込みを改善させる手術は通称『猫手術』(鼻唇角形成)、鼻翼基部の食い込みを改善させる手術は通称『貴族手術』と呼ばれています。

 

今回はゴールをどこに設定するのかを考える必要がありました。

 

鼻唇角形成は行うとして、これを現状の改善程度(やや控えめ)に行うのか、かなりしっかり目に改善させるのか。

 

しっかり目に改善させるのであれば貴族手術も必要となり、鼻中隔延長における延長量も大きくなるため、最も大きく強靭な軟骨である肋軟骨の採取は必須になります。

カウンセリングの結果、自然な変化をご希望されましたので今回は肋軟骨は使用せず、鼻中隔軟骨+耳介軟骨補強による鼻中隔延長を行うこととしました。

 

鼻唇角形成(猫手術)には耳介軟骨を用いています。

 

術前→術後3ヵ月です。


お鼻全体に立体感が生まれたことで団子鼻感は改善しています。

 

鼻唇角形成により口元の突出感はある程度改善しましたが術前の食い込み感が高度でしたのでまだ気になると言えば気になるところです。

 

自然な変化をご希望されていた患者様ご自身には大変ご満足いただけました。

 

 

今回のケースでは肋軟骨を使用し貴族手術まで行えていれば術後はかなり綺麗なお鼻になっていたとは思いますが患者様は決して派手な変化を希望される方ばかりではありません。

 

ゴールをどこに設定するのか、そこに向けた適切な方法はどういった方法なのか、これを的確にご提案するためには多くの症例を積んできた経験がものを言うと思います。

 

ご参考になりましたら幸いです。

本日ご紹介する症例は当グループスタッフです。

 

過去に埋没法二重術や結膜切開のみの下眼瞼下制術をお受けになられていたようです。

 

目を大きくしたい、とのご希望でした。

 

カウンセリングの結果、タルミ取り併用全切開法二重、目尻切開、下眼瞼下制(皮膚切開)を行うこととなりました。

 

術前→術後4ヵ月半(完成度85~90%)です。

術後4ヵ月半ですのでまだ若干の浮腫み感や硬さ感が残りますが術後6ヵ月、1年と経過するにつれて徐々に自然に馴染んでいきます。

 

しっかりと目が大きくなったと思います。

 

傷あとも現状でかなり目立ちませんがこれも時間の経過とともに更に目立たなくなります。

 

術後のダウンタイムですがさすがに目頭切開を除いた目のフルコース手術、いわゆる『目フル』ですので最初の1週間はかなり腫れますし結膜の充血や浮腫(白目がゼリー状に膨らむ)も強くなっています。

 

ご参考になりましたら幸いです。