皆様、こんにちは

前回からの続きです。


毛包を構成するさまざまな細胞を、

免疫不全マウスに移植すると、

新しい毛包が形成されることがわかりました。

移植する方法もいくつか考案されました。

たとえば、受け入れ先となるマウスの背中から

皮膚を切り取って、

できたスペースにシリコンでできた

一種のドームを移植します。

その中に混合した細胞を注入する方法を

チャンバー法」と呼びます。


他にも混合した細胞を

直接皮膚の下に移植する「パッチ法」、

マウスの手掌や足底など無毛の部分から

皮膚と真皮をはがし、

その中に毛乳頭細胞を移植して

毛を誘導する「サンドイッチ法

というものもあります。

基本的な原理は、

毛包本体を形成するケラチノサイトと、

毛を誘導する能力のある毛乳頭、

あるいはそれに類似した細胞を組み合わせ、

それらが作用しやすい環境に移植するということです。

 

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