皆さまこんにちは。

湘南美容クリニック新宿本院の堀 弘憲です。

1月もあっという間にあと数日となりました。

最近は寒い日が続くので、体調を崩さないよう

 

手洗いうがい

十分な睡眠と食事

 

を特に注意して日々過ごしています。

皆さまも体調を崩さないよう、くれぐれもご自愛ください。

 

 

今回は

 

頬、アゴ下の脂肪吸引

 

についての症例解説です。

お顔の脂肪吸引というと

 

小顔にしたい

 

というご希望で、

 

比較的若い方が受ける治療

 

のように思われがちですが、

 

フェイスラインのたるみを何とかしたい

 

というご希望で、

治療を受けるミドルエイジの方も

増えてきていらっしゃいます。

特に

 

男性の方が

以前より増えてきている

 

印象です。

 

今回のお写真も、

 

ミドルエイジの男性なので

 

同じようなお悩みを

持っていらっしゃる方の

参考になるかと存じます。

 

早速ですが、写真を供覧いたします。

 

 

 

この方は

 

ベイザー脂肪吸引(頬+アゴ下)

糸リフト(頬にはシークレットリフト、アゴ下にはVOVリフト)

 

を組み合わせ手術を行いました。

下段の写真は手術後1ヶ月で

まだ腫れがある段階ですが、

 

アゴ下がかなりスッキリ

 

しているのがお分かりいただけるかと存じます。

 

糸リフトだけではなく、脂肪吸引も行っているため

 

術後1ヶ月でこれだけ大きな変化が出て、

これからも変化が続いていくと思われます。

 

 

たるみの治療(手術)

 

と聞くと、

 

糸リフト

 

を連想される方が多いのですが、

 

より大きな変化や根本的な治療

 

をお考えであれば

 

脂肪吸引を組み合わせる

 

ことをお勧めいたします。

どういうことなのか、詳しくお伝えします。

 

 

まず、たるみの正体についてです。

「たるみ」と聞くと

 

皮膚だけがたるんでいる

 

と思われる方が多いのですが、

 

実は脂肪もたるみ、

 

「皮膚のたるみ」+「脂肪のたるみ」

=「一般的なたるみ」

 

とであることがほとんどです。

脂肪は

 

皮膚と筋肉の間に浮かんでいる

ように存在するのではなく

 

コラーゲン線維によってつなぎ留められている

 

のです。

年齢に伴い、

 

皮膚のコラーゲン線維の密度だけでなく

脂肪のコラーゲン線維の密度も低下し

 

脂肪をしっかりとつなぎ留められなくなる結果、

 

脂肪がたるむ

 

というわけです。

 

 

次に糸リフトの効果についてです。

 

糸リフトは、

 

脂肪や脂肪につながっている皮膚

 

 

移動させて、

 

 たるみを目立たなくする

 

というのが、治療の根幹です。

 

糸リフトが吸収される際、

その周囲に新しいコラーゲンができる

 

とされていますが、

その周囲にしかできないため、

 

ある程度の期間を過ぎると

元に戻った

 

と感じる方もいらっいます。

 

 

では、脂肪吸引はどうか、というと

 

脂肪吸引はその字のごとく、

脂肪を体の外に吸い出し

 

確実に脂肪を減らすことができます。

 

先ほど出てきた、

たるみの一因である

 

脂肪のたるみ

 

を減らすことができます。

 

脂肪を取ると皮膚のたるみが増える

その結果、余計にたるむ

 

と心配される方がいらしゃいますが、

これは半分正しく、半分間違っています。

 

 

脂肪吸引を行うと

 

脂肪層だけでなく、皮膚の裏側

 

にもキズを治そうとする反応が起こります。

 

この反応が起きる時に、

脂肪層や皮膚の裏側は

ギュッと縮こまるようになります。

 

つまり、先にお伝えした

 

皮膚のたるみ

脂肪のたるみ

 

の両方を

ある程度改善できるのが脂肪吸引です。

 

しかしながら、

 

ギュッと縮こまる反応

 

には限度があります。

 

・脂肪吸引前に皮膚のたるみが強い

・皮膚が薄い(皮膚が縮こまる反応が少なくなる)

・脂肪が多く、大量の脂肪吸引が必要

 

という方は、

脂肪吸引で脂肪を取ると

皮膚の余裕が増えすぎてしまうため

 

たるむリスクを減らす

手術法や吸引量を考える必要があります。

 

 

脂肪吸引=たるみが増える

 

という考え方は、

 

「脂肪や皮膚が縮こまる反応が起こる」

 

という観点からは間違っており、

 

「適切な手術法や吸引量で行う必要がある」

 

という観点からは正しいと言えます。

 

大切なのは術前の綿密な診察であり、

 

脂肪吸引だけだと

皮膚のたるみが残る、増える

可能性がある方には

 

そのリスクをしっかりお伝えするよう、

私は注意しております。

 

 

いかがでしたか。

 

脂肪吸引の効果は

脂肪を減らすだけではなく

脂肪や皮膚を引き締める作用もあり

 

脂肪吸引はたるみの治療になりうること

 

をお伝えいたしました。

 

脂肪吸引の引き締め効果には

 

限界

 

があるため、

 

脂肪吸引単独で手術を行うと

皮膚がたるんでしまうリスクが高い

 

という方には、

皮膚の引き締め効果がより強い

 

エンブレイスRF

 

 

糸リフトでの皮膚の吊り上げ

 

を併用することをお勧めしております。

 

手術を受けることでかえって、たるみが増えないよう

診察・カウンセリングには細心の注意を払っています。

この記事がお顔のたるみでお悩みの方の

少しでもお役に立てれば幸いです。

 

 

施術名:根こそぎVASER脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を徹底的に液体状に溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛、貧血、吸引部の皮膚が硬くなる、凹凸になる、思ったより細くなっていないと感じる、施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ、 皮膚のたるみ、皮膚の色素沈着などを生じることがあります。
施術の価格:130,370円~794,440円

 

施術名:シークレットリフト
施術の説明:柔らかく柔軟性のあるリフティング用スレッドを肌に挿入し、たるみを引き上げる施術です。
施術の副作用(リスク):傷・疼痛・腫れ・内出血・ひきつれ・神経障害を生じる可能性があります。
施術の価格:32,000円~594,900円

 

施術名:VOV(ボブ)リフト
施術の説明:熱を加えず、超音波によって圧縮した糸を挿入する糸のリフトアップ(スレッドリフト)です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・皮膚が凹む・糸を固定した部分が膨らむ・触れる・違和感・異物感・突っ張り感・引きつり感を感じるなどを生じることがあります。
施術の価格:46,000円~190,000円

 

(本症例ではエンブレイスRFは未使用ですが、記事で名前を出したので記載します)

施術名:エンブレイスRF
施術の説明:通常脂肪組織を溶かす温度よりも高い温度で皮膚のたるみを引き締めます。
施術の副作用(リスク):施術部周辺の麻痺や、しびれが生じることがありますが、ほとんどの場合3~12か月程度で回復します。

その他、血腫・感染(化膿)・皮膚の色素沈着・傷痕のもり上がり・凹み ・色素沈着・施術部の筋肉の損傷などを生じることがあります。
施術の価格:176,360円