27日に、宙組で亡くなられた有愛きいさんの双子の妹さんの、雪組・一禾あおさんの訴えが、各マスコミに報道されました。わが家は毎日新聞を購読していますので、一禾さんの書かれた全文を読むことができました。添付します。
有愛さんの味わった苦しみをまず組織が受け止めて謝罪することが始めになければならなかったのではないかと思います。この事件を通して、歌劇団が、組織優先になってしまい、生徒さん達の心を見ることを忘れてしまっている現状をすべての関係者が知ることになってしまいました。
学校のいじめ問題についても、いじめられて去ってしまった子供さんをまず、ケアしなければならないのに、組織として残っている(いじめた)側にも人権があるのだと守ろうとしてきました。いじめた側のいじめに至った原因を把握し、まず、悔い改め、反省することなしに、これから誰も前向きに歩いていくことはできないのです。
息子の高校でもかつて、いじめのトラブルがありましたが、その高校は、先生たちが適切に対応してくださり、いじめた生徒たちに問題を指摘し、反省した生徒たちは、いじめられた生徒に謝りお互いに共に元気に卒業することができました。
組織の名誉のため表ざたにするなと考えているのかもしれませんが、隠すことは、逆に、なんの解決にもならないと思います。人間ですから、そのつもりが無くても人を傷つけてしまうことはあります。でも、そのことを自ら知り気づくなら、傷つけた側の人間も変えられることができるのです。宝塚歌劇団がこれから、本当に「清く正しく美しい」劇団として立ち直って頂けますよう祈ります。