【キャスト】(敬称略)

 ウィリアム・シェイクスピア 上川 一哉

 ヴァイオラ・ド・レセップス 山本 紗衣

 クリストファー・マーロウ 田邊 真也

 バーベッジ 阿久津 陽一郎

 ウェセックス 飯村 和也

 ヘンズロウ 神保 幸由

 フェニマン 志村 要

 エリザベス女王 中野 今日子

 ティルニー 味方 隆司

 乳母  増山 美保

 ネッド・アレン 神永 東吾

 ウェブスター 平田 了祐

 

 ≪男性アンサンブル≫

  川口 雄二   荒井 孝    鈴木 周     菱山 亮祐

  小林 清孝   小松 貴行   佐藤 幸治   南 圭一朗

 

 ≪女性アンサンブル≫

  長橋 礼佳   原口 明子

 

 舞台の感想書くのが2~3年ぶり。ずいぶんとおサボリしてしまいました。

 

 この演目なぜか先行発売日をことごとく忘れ、今回の東京公演は観ることができないとあきらめかけていた数日前。たまたま劇団四季のサイトを見ていたらチケット2枚キャンセルが出ているのを発見。しかも、最前列!

 

 1年数か月ぶりに来る浜松町。もう春劇場も秋劇場もないのですね。

 前回来たときは、『夢から醒めた夢』千秋楽の日。父親がロビーにいた浅利さんに握手してもらい大喜びしていたのを思い出します。1年経つと人も街も変わるものですね…

 

 開演前、ソワソワ落ち着かないのは、数か月ぶりの観劇のせいでもなく、久しぶりの最前列のせいでもなく、数年ぶりに上川さんのお姿を拝見できるからっ!

 

 あまり共感していただけないかと思いますが、個人的な見どころ(上川さんは除く)を紹介したいと思います。

  ① 男性キャスト陣のスパッツ

    老若男子のスパッツ見放題。足の筋肉を愛でるもよし、お尻のラインを愛でるもよし、ご自由にどうぞ。

  ② 飯村さんのおっぱいキス

    真面目で誠実そうな飯村さんがご乱心。お聞き逃しなく。

  ③ 中野さんのエリザベス女王感

    絵画から抜け出してきちゃったようなザ・エリザベス。

 

 では、ここからは上川さんの本日のハイライトのコーナーです!

 思い返せば『ウィキッド』の超ウルトラスーパーチャラ王子上川フィエロ(褒め言葉)で、グリンダ以上に心を撃ち抜かれること数年前。今回はその撃ち抜かれた心をさらにえぐられたような気がします。

 今回の上川さんはとにかくエロいっす!これはR18つけなくはいけませんね。

 キスの仕方とか押し倒し方とか脱がせ方とか…極めつけはバックハグ!あれはズルい。隣の席が母親じゃなかったら鼻息荒いままに立ち上がっていたかもしれません(笑)

 『恋におちたシェイクスピア』とか言って、上川ウィルに逆に落とされまくってしまいました。いいの幸せだから。

 

 クールダウンとして、全体的な感想を…

 

 “シェイクスピア”という響きだけで、なんだか難解そうな印象がありますが…否定できないです(笑)

 文学の心がない私には「何の話しとんの?」と理解しきれない部分も多少ありましたが、そこはもう細かいところまで理解しようとせず、言葉の流れを楽しもうとサラッと流してみたら案外スッと頭にストーリーが入ってきました。あきらめが肝心!

 

 海外の演目あるあるだと思いますが、カタカナの名前とキャストさんを一致させるのに苦戦しました。

 役名をご覧になっていただくとわかりますが、初見泣かせのややこしいカタカナの名前がズラリ。文字にしても読みづらいカタカナ名を覚えられるわけもないので、もう雰囲気でこの名前はコイツだろうと勝手に思うことにしました。あきらめが肝心!(2回目)

 

 “上川さん”と“あきらめが肝心”な演目みたいになってしまいましたが、経験豊富なキャストさんを贅沢過ぎるぐらいキャスティングしてくださっているので、繊細な演技や間の取り方が絶妙で自然と引き込まれてしまいます。

 深刻なシーンもそこまで重すぎず、クスッと笑えるシーンも多く、観劇後は他の演目では感じたことがない爽やかな気持ちで帰路につきました。