昨日アップしたスピカの両A面でリリースされた曲です。

色々な方にカバーされている人気曲です。

相変わらずスピッツの曲はイントロから素晴らしい✨


忘れはしないよ 時が流れても…と冒頭から切ない。

いたずらなやりとりということで二人の仲睦まじい様子が伺えます。

そして心のトゲさえも君が笑えばもう小さく丸くなってしまうほど主人公は君のことを愛していたことも。

恋をしてるときってそうですよね。好きな人が隣で笑ってくれたらそれだけで、ストレスも疲れも吹っ飛んじゃうし、優しい気持ちになれます。


代わる代わる覗いた穴から 何を見てたかなぁ?

のぞき穴のようなところ、二人で一遍に見られないから交代で眺めているようです。同じものを見ているけれど君の目にはどう映っているのか。それは未来に対する比喩表現かと思いました。

僕と君は同じ将来を見ていたのか。いや、多分僕とは違うものが見えていたんだろう。

一人きりじゃ叶えられない夢もあったけれど、もし二人なら叶えられただろう。でももうそれは叶わない。

さよならとお別れしてしまったから。君の声を抱いて歩いていくという道を選んだから。または選ばざるを得ない状況になったから。

君はもう側にいないけど僕のままで どこまで届くだろう?と過去を振り返りながらも未来を見ています。


探していたのさ 君と会う日まで。君との出会いによって僕は何か見つけたようです。

今じゃ懐かしい言葉というくらいなので、君と別れたのはだいぶ昔なのでしょうか。

ガラスの向こうには水玉の雲が散らかっていた あの日まで

いわし雲のことですね。確かに水玉に見えるし、なんて美しい表現。

雲に対して散らかっていると表すところも天才。

窓ガラス越しに外の空を眺めているところが想像できます。あの日までというのは二人がさよならした日と考えます。

風が吹いて飛ばされそうな 軽いタマシイでというのは君に会う前はフワフワと生きていた自分のこと。人の意見にも流され、信念とかそういうものを持たずに生きてきて、でもそういったものをずっと追い求めてきたのでしょう。

君と出会ってそれを見付けたんですね。何か特別なことじゃない。

そこらじゅうの他人と同じような幸せを自分も掴むことができると信じていたのに。ということで一人きりじゃ叶えられない夢がこれのことだったと推測されます。

これから傷ついたり 誰か傷つけても 僕のままで どこまで届くだろう?君がいなくなった世界で生きていくけれど、どこまで君と一緒にいた頃の僕に近づけるだろう?


瞬きするほど長い季節がきてと言ってますが、瞬きって一瞬のもの。でも長い季節がやってくる。

これは主人公が時間の流れに取り残されているのかな。

君と別れた日から置き去りにされている。

呼び合う名前がこだまし始める 聞こえる?

と君に問い掛けます。二人楽しく名前を呼び合っていた頃の記憶。

何度も呼びかけるような表現が出てきます。

言わずもがな僕は今も引きずってしまうくらい君を愛しているので、僕から別れを切り出したわけではないでしょう。

じゃあ君が僕のことを嫌いになって別れたのか?けど、フラれたのだとしたら、このような問い掛けは普通しない。

好き合ったままなのに別れなくてはいけなくなったと感じますね。


そして僕はまたさよならと君がいない現実を受け止めつつ、君の声を抱いて歩いていく

一人になってしまったけれど、君はもういないけれど、あのときのような幸せに届くだろう?と問い掛けながら。



切ない…。

ちなみにタイトルの楓を連想させるものはありませんが、水玉の雲は秋の空に浮かぶもので楓も秋に綺麗な紅葉を見せるのでリンクします。

君と別れた季節が秋で、そこから僕の時間は止まっていて。自分では歩いて前に進んでいるつもりだけど…という好きな人を失ったあとの立ち直れない感じ…。

しかも納得できない理由で別れがきたのでしょう。それは君が急に失踪したとか、死別も考えられます。

それでは僕も気持ちの整理がつかないでしょう。


他人と同じような幸せを信じていたのに…そう思う事ってありますよね。

世の中幸せそうなカップルがいっぱいで、どうして自分はああなれないんだろう?って。

そもそもこんなに沢山の人がいる中でお互いが好きになれるってすごい確率。世界で一番大好きな人と結ばれる人ってどれくらいいるんだろう?

それってどんな気持ちなんだろう。

私自身色々な恋をしました。もちろんその時は大好きだと思って付き合うけれど、本当に好きな人に出会ってしまってた時は、今までの恋愛って何だったんだろう?という衝撃を受けました。

想いを伝える事すら叶わないけれど、たぶんずっと心のどこかに居続けてあったかい思い出が私を支えてくれるんだろうと思います。


そんな風に思える人と一緒になれている人は本当に幸せだと思います。

どうか大切にして欲しいと願って止みません。