春の歌


やはり第一弾はこの曲ですね✨

タイトルは春の歌ですが、私としてはもうすぐ冬が終わる2月くらいの印象があります。


重い足でぬかるむ道を来たと始まるAメロ。主人公が苦難の道のりを歩いてきた様子が綴られます。

足が重くても諦めずに進んできた。そしてその後に続く食べられそうな全てを食べたというフレーズに更に力強さも感じます。

しかしたどり着いた長いトンネルの先は、実はまだ始まったとこだった

ゴールと思って目指した場所は新しいスタート。さすがに投げ遣りな気持ちにもなってしまうようなところです。

「どうでもいい」とか そんな言葉で汚れた 心 今放て

ネガティブな気持ちになるときも、ポジティブに持ち直すときもある。

その心情がギュッと詰まってます。


春の歌 愛と希望より前に響く

"春の歌"というのは私はこの歌のことだと解釈しています。この歌が響いたあとに愛も希望も溢れた暖かい季節がくる。

聞こえるか?と主人公が問い掛ける遠い空に映る君は、今は別々の道を歩んでいるようですが、主人公にとって大切な人なのでしょう。


平気な顔でかなり無理してたこと 叫びたいのに懸命に微笑んだこと

1番のAメロ同様、苦しさが伝わります。誰もがうんうんと共感できる部分じゃないでしょうか。

気付いてくれる人がいたら幸せですよね。必ずしも望み通りになるとは限らない。

誰が認めてくれるわけじゃなくても朝の光にさらされていく…というのは浄化されていくようなイメージです。

忘れかけたけど本当は忘れたくない 君の名をなぞる。刻むとかじゃなくてなぞるという柔かさ。

忘れかけたのは故意的なものだと感じます。

とは前向きな別れ方ではなかったんじゃないかな。忘れなきゃ、と心のどこかで思っていたけどやっぱり諦められない。


春の歌 愛も希望もつくりはじめる

やっぱりここでもこの歌は始まりの前段階だということが伝わります。

を忘れたくない、と再確認した気持ちが前向きにさせてくれているようにも聴こえます。

遮るな どこまでも続くこの道を。真っ直ぐで強い前向きな気持ち。

けどそこから一転、曲調は少し静かになります。

そしてサルのままで 独り 幻じゃなく 歩いていくと言います。一貫して後ろは振り返らず、現実を直視して前に進んでいくのですがこのフレーズは寂しげ。

サルというのはヒトに進化する前のモノでヒトのように複雑な感情を持ち合わせないモノだと思います。そして本能に忠実です。

サルのままでいられたら楽なのにという願望のような、サルのままでいようと自分に言い聞かせているような…どちらとも取れると感じました。

そして再び1番のサビと2番のサビが続きます。

最後までに会いたいとか、どうしてほしいとかもなく…。

このが響いたあとにはとか希望で溢れるから…にも聴こえているといいな、そんな優しい願いを感じました。

アウトロからも主人公はまた歩きはじめて、そして前に進んでいくのだろうという風景を感じます。


この曲を聴いたあとは、「ここからが始まりだ」という気持ちになります。つらいとき、今はどん底だって思うとき、この歌が愛と希望を作ってくれる。

まさに春の訪れを感じさせてくれる曲。

長い冬に凍えそうになりながらも、ようやく暖かい日差しが見えてくる。ワクワクする。そんな一曲です。