飲食店を経営していると、ほんとうに色々なタイプのお客様を観察することができる。

 

そんな機会に恵まれているせいか、つくづく感じるのは、「躾」が廃ってしまっていること。

 

たとえば「食べ方」。

 

宴会が終わったあとの片付けをしていると、あるお客様のテーブルは、こぼした跡も少なくてすごくきれいなのに、別の方々のそれは、もうほんとうにぐちゃぐちゃ。家でもあんなふうに食べるんだろうか、と思わず考えてしまう。

 

食べ方と言えば、こんなのもいけない。

 

せっかく熱いお料理、冷たいお料理を出したのに、いつまでもいつまでも、手を付けずに酒とたばことおしゃべり。

 

1杯のドリンクで長い時間おしゃべりに夢中。

 

店の使い方もそう。

 

2時間の飲み放題の宴会。あるグループは時間近くになると幹事さんが、まずはお勘定をされた後に、「さあ、宴もたけなわですが、そろそろお開きの時間となりました!」と、締めに入られる。そして、2時間経過する前にさっと帰っていかれる。一方で、2時間経過しても、2時間半経過しても、ずっと居続ける方々もいる。

 

敢えて言うけど、とても格好悪いよ。

 

飲食だけでなく、全ての言動はいつも誰かが見ているもの。格好付ける必要はないが、少なくとも自分の品格を自分で落とす必要はないし(というか、品格ないんだから仕方ない)、誰かに迷惑をかけてはいけない。

 

礼儀をわきまえた立派な大人に見えているかどうか、いつも考えて行動しなければいけないし、自分さえ良ければ、客なんだから、ではなく、相手、お店のことも考えて行動しないとね。