精神医学の専門家が書いた、この文章が妙に引っかかりました。
日本人は、個よりも集団を優先し、 集団を形成することで個の確立を図るという傾向を持っている。
だが、集団の規範に従い、それをむしろ自己の内面へと取り込み、それ自体があたかも「自分」であるかのように生きることは、真面目、几帳面、世間体を気にする性格、つまり、秩序指向性や対他配慮性を特徴とするうつ病になりやすい性格を形成する。こういう性格は一見のぞましい性格のように見えるが、必ずしもそうではない。あまりにも規範に執着しすぎると、それが重荷となって疲れてしまったり、また、それが全うできない不可能性にぶつかったりする。その時、無能感や自責感などの感情反応を引きおこす。それがうつ病である。従って、日本人(特に成人期以降)にはうつ病が多いのである。
森 省二 「正常と異常のはざま―境界線上の精神病理」 講談社
ちょっと難しい文章ですが、引っかかったのは最初の一文です。
ま、引っかかったと言うよりも、納得したのか。
要するに…
と思ったわけですよ。
心当たりある?
本当は、自分なんかたいしたことない、と思っている。自信なんかない。そのくせ、とりまきやコミュニティに身を隠すことで、そんなネガティブさから目を背けて、スゴイ人とつながっているという訳のわからない理屈で自分もすごいと勘違いしている。仲間同士で傷ナメナメしてるから気づかない。
痛いこと言うでしょ。
でも、これが素直に聞けないと、一生そのままで成長なんかできないから、もし心当たりがある方は、よ~く考えてみよう。
ダメな自分を認めて、質素倹約(?)しなきゃ、あんたはずっとそのまま。
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