最近は、「歴女」という、とても歴史好きな女性がいるようですが、男性も歴史、特に戦国武将好きな方が多いですね。
戦国武将に学ぶナンとか、というビジネス書がたくさんあって、成功からも、失敗からも、いろんな解釈がされていて、とても貴重な学びがある、と思っていらっしゃるわけです。
僕は、絶対に他人の失敗から学んではいけないと思っています。
その理由は、あてにならないから。
織田信長が、恐怖でヒトを支配するのではなく、もっとヒトに対して気配りができる人間だったら、天下をとれたかもしれない、と、あるビジネス書は教えますが、本当にそうでしょうか。
気配りというやり方を、もし100回繰り返せるとしたら、何回成功できるか。もしかすると51回は、やっぱり明智無光秀の謀反にあうかもしれません。逆に、恐怖政治を100回繰り返したら、確かに1回は謀反にあったけど、99回は天下を取れるかもしれません。
つまり、こんなことは誰にもわからないし、そんなことにどこかの誰かが「常識的な」理屈を付けても、あてにならないわけですよ。
自分がそこから学んだ気になって、ヒトに対する配慮を大切にしたところで、あなたが目的を達成できるかどうかは全くわからないんです。
ではどのように学べばいいのか。
将来の成功のために必要な学びとは何なのか。
そんな学びなんかないんですよ。
ノウハウ本、何とか塾、さもノウハウが手っ取り早く吸収できるかのような仕組みがありますが、それはまやかしです。
僕が主宰する広島ブランド工房のキャッチフレーズは、「魅力はいつも、枠の外に」。ブランドの魅力を再構築するときには、従来の枠を越えた思考や観察が必要になるのです。
同じように、成功したい人に必要なのは、既存の枠を越えて考え結論する力です。
他人の失敗から学べると思っているうちは、まだまだあなたの望む成功は遠いですね。
因みに、成功するためには、結論したら行動することも必要です。たとえ失敗しても、何回目かに成功するかもしれないから、失敗することはどうでもいい。これについては、また今度。