2024年3月27日(水曜日)

KIN159

青い嵐赤い地球音3

第4の城、熟成の期間。撒いた種を刈り入れる時期

今日は赤い地球の13日間の3日目です。





青い嵐

・嵐のような変容のエネルギー

・火の力

・かまどの神


赤い地球の13日間

・舵取り

・発展させる

・共時性

・シンクロニシティ

・心の連帯

お互い調和しながら進むことによって、可能性が広がっていくことでしょう


音3

未知体験…子ども心のような好奇心で行動しよう

・未知なものに対して関心をもつ

・体験したことがすべて役に立ちます

・互いに奉仕する

・人と人を繋げる

・協力体制


日々の言葉

理解者や協力者の存在が心を安定させ、前向きにさせてくれる。

日々、自らが協力的姿勢で奉仕する。

(越川宗亮先生の著書より)



日めくりカレンダー

今日の言葉

惚れて通えば、千里も一里


惚れるほど好きなものを見つけられた人は幸せ‼️


✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨


澤田瞳子著

「恋ふらむ鳥は」

図書館に予約本を受け取りに行ったとき、新入荷本としてワゴンの棚に入ってるのを見つけました。

先月読んだ「月ぞ流るる」の作者澤田瞳子さんの本だと思って、思わず手に取り、追加で借りました。

568ページの大作です。こんなに分厚い‼️😅


「月ぞ流るる」は、藤原道長が権威を振るっている平安時代の物語でしたが、こちらはそれよりもずっと前の飛鳥時代。中大兄皇子中臣鎌足大海人皇子という日本史の教科書で出てきた歴史上の有名な人々が生きて世の中を動かしている様がリアルに描かれます。

大化の改新や白村江の戦い、壬申の乱も教科書で学んだ出来事ですが、字面だけで学ぶより、物語として読むとなんて生き生きと当時の情景が浮かび、理解できることかと思いました。こんなふうに物語から入ると歴史も理解しやすくなりますね。


物語の主人公は有名な歌人、額田王です。

その人物像がどれほど史実の中で明らかになっているのかはわかりませんが、この物語で設定された額田王は、今風の言葉で言えばキャリア志向。女性であっても自立して生きるために自分の使命を求め、男社会の中で認められんと奮闘する女性として描かれています。厳しくも凛とした佇まい。


そしてこのキャラクターを理解するのに大事なことが、額田王は色の識別ができない障害を持っていると言う設定です。色覚異常ですね。


色が全てモノトーンというか、茶系の濃淡のような感じで、見え方が描写されます。

周りが花の美しさを褒め称えても、その色がわからないのです。人々の感動に実感を伴った共感をすることができない。

美しいものを見て美しいと感じることができない。

なんて悲しいことでしょう。


額田王が真実そうだったかということより、そう言う症状を生まれつきお持ちの方が一定数いて、他の人と同じように色の美しさに感動することができないと言う事実が、とても心に刺さります。


そして、遠い記憶が蘇ります。

30年ほど前に担任していた男の子。

とても利発な元気いっぱいのお子さんでした。

その頃春の健康診断の一環として、色覚検査も行っていたのです。カラフルな丸い点が散らばり同じ色を見れば何かの形が浮かび上がると言う絵本でした。

ほとんどの子は瞬時に形を言い当ててわかる、簡単な検査だったのです。

それがその男の子は、うーん🧐と考え込んで、首を傾げて考え込み、答えられません。

日頃がしっかりした賢い子だったので、何を悩むの?と思いつつ、こう見えない❓と助け舟を出して検査は終わりました。

その前後に母の日があり、お母さんの絵を描いたのです。絵の表現自体は年長らしく大きく描いて良かったのですが、にっこり笑って開けている口の中が緑色。何で緑に塗ったんだろうって、不思議に思ったのですが、後になって二つの出来事を考えたとき、もしかして色覚異常なのでは?と思ったのでした。

そのことを保護者さんに伝えたかどうかはもう覚えていませんが、なぜか鮮明に覚えていて、額田王の色が判別できない哀しみに触れたとき、その時のことが思い出されたのでした。


この色がわからないと言うハンデに負い目を感じながら、それを周りには悟らせないようにと気を張りながら生きている額田王の心の強さに感動します。

そして、ハンデをものともせず、人の心に訴える歌を詠む。


遥か遠い昔、600年代の終わりの頃の話です。

万葉集で有名な歌が、こうした背景の中で詠まれたのかもと思うと感慨深い。事実が本当にそうだったかはわかりませんが。

あかねさす紫野行き標野行き

野守は見ずや君が袖振る  


それにしてもこの時代、自分の娘を自分の弟の嫁に嫁がせるなんて、びっくりです。

従兄弟同士でも近いと感じるのに、叔父姪の間柄ですよ!しかも姉妹で同じ夫に嫁ぐの。信じられないー😂平安時代の結婚関係もびっくりですが、飛鳥時代の在り方も驚きです。


とはいえ、遥か昔の世界を漂える物語を、こんなにも手厚く重厚に描いてくださって存分に堪能できました。改めて、作家さんに敬意を表します。



長文をお読みくださりありがとうございました。

みなさん、今日も良い一日をお過ごしください〜